サーモスタット(英語表記)thermostat

翻訳|thermostat

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

サーモスタット
thermostat

工業生産,実験などの操作を一定温度のもとで行うため,また住宅の室温を快適にするため,特定の個所,容器の温度を長時間,一定に保つようにする装置。またこれを備えた容器 (恒温槽) 。気体 (トルエン) ,液体 (水銀) などの熱膨張を利用,またはバイメタルサーミスタを用い,温度が変ると継電器でクーラーまたはヒータを作動させる。恒温槽は低温用と高温用があり,前者は中間を真空断熱にした二重ガラス容器 (ジュワーフラスコ,魔法瓶) が多く,場合により必ずしも調節器を用いず,氷,寒剤,液体空気などの一定融点または沸点を利用する。高温用は周囲をガラス綿,石綿などで断熱した容器で,定温浴として空気,水,塩類溶液,グリセリンパラフィンなどを用い,攪拌器で温度を均一にする。特に高温では溶融塩などを用いる熱浴とする。いずれも物理・化学の実験や金属材料の熱処理に使われる。熱帯魚用の水槽に使われるのも一種の簡易サーモスタット。英語の thermostatは thermo (熱) と stat (ギリシア語源,停立の意) の合成語。

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百科事典マイペディアの解説

サーモスタット

温度を一定に保つための自動調節器。普通は温度変化に応じ膨張収縮する感温体(バイメタル)によって制御される電気スイッチをいい,電気毛布電気こたつなどに広く使用される。また恒温槽(そう)のように一定温度を保持する容器をさす。

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世界大百科事典 第2版の解説

サーモスタット【thermostat】

温度を一定範囲内に保つため動作するスイッチを含む自動温度調節機構。もっとも簡単なものは,バイメタルを用いたスイッチとヒーターとを組み合わせたもので(図1),温度が低いときにはバイメタルスイッチは閉じており,高温になるとバイメタルが反ってスイッチが開き,通電されなくなる。感温機構や発吸熱装置の種類,数,配置などにより,目的に応じた多くの種類がある。感温スイッチとしてはバイメタルのほかに気体の膨張を用いたダイヤフラム式や半導体の特性を利用したサーミスターなどもある。

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家とインテリアの用語がわかる辞典の解説

サーモスタット【thermostat】

温度を自動的に一定に保つための装置。温度によって膨張・収縮する感温体(バイメタル)を使ったスイッチとヒーターを組み合わせたものが一般的。感温スイッチではほかに、気体の膨張を利用したダイヤフラム式などがある。家庭用では電気アイロン炬燵(こたつ)・冷暖房機などに用いる。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

サーモスタット
さーもすたっと
thermostat

一定温度を保つための自動温度調節装置、またはそれを用いた恒温槽(そう)。温度変化を金属(バイメタルなど)や液体(トルエンと水銀など)の膨張またはサーミスターの電気抵抗変化によって検出し、それに応じて熱源となるヒーターを断続して温度調節をする。

 電気あんか、電気こたつなど恒温槽、保温装置に用いられる簡単なものはバイメタルを使用する。バイメタルは線膨張係数の異なる2枚の合金板を張り合わせたもので、温度の変化に応じて湾曲する程度が変化することを利用してヒーターの接点を断続する。温度は接点位置を変化させて決める。

 0.01℃範囲で温度を一定に保つ恒温槽には水銀とトルエンを用いる。これは、トルエンの膨張により水銀接点を移動させることにより、タンク内のヒーターを断続する。水タンクの場合は100℃までであるが、パラフィンを用いたものは200℃まで調節が可能である。

[岩田倫典]


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精選版 日本国語大辞典の解説

サーモスタット

〘名〙 (thermostat) バイメタルなどで自動的に温度を一定に保つ装置。恒温槽や暖房器具などに用いる。〔中外商業新報‐明治四一年(1908)二月八日〕

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化学辞典 第2版の解説

サーモスタット
サーモスタット
thermostat

一定温度を持続させるための自動温度制御装置の総称.熱の受感部として,液体の膨張(アルコール,トルエン,水銀など),バイメタルサーミスター熱電対,電気抵抗線などを用いて温度を検出し,直接または補助装置により,熱源を制御して一定温度を得る構造になっている.恒温槽,暖房器,恒温室,電気がまなどに用いる.恒温槽をサーモスタットとよぶこともある.

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