シェルブール(英語表記)Cherbourg

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

シェルブール
Cherbourg

フランス北西部,マンシュ県コタンタン半島北部中央の湾奥にあり,イギリス海峡にのぞむ港湾都市。東西両側に海食崖を有する天然の要塞で,1776~1853年に造られた 3712mの長堤や,ナポレオン1世時代のオマ防波堤があり,フランス海軍の重要基地。第2次世界大戦では特に被害が大きかった。商港としては大西洋横断航路上の主要寄港地で,石炭,木材,ワインを荷揚げし,鉄鉱石を積出す。ヨットハーバーもあり,観光地としても発展。漁港でもあり,造船・電機・食品工業などの中心地でもある。ミレーの作品の多い美術館がある。人口2万 8773 (1990) 。

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百科事典マイペディアの解説

シェルブール

フランス北西部,マンシュ県の都市。イギリス海峡に面する港市。軍港。電機・機械工業,潜水艦製造が行われ,兵器工場がある。対英貿易も盛ん。ルイ14世時代に要塞(ようさい)が築かれ,19世紀前半に港が完成。第2次大戦中ドイツに占領され,1944年連合軍のノルマンディー上陸で解放された。2万7121人,都市圏人口9万人以上(1990)。
→関連項目コタンタン半島

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世界大百科事典 第2版の解説

シェルブール【Cherbourg】

フランス北西部,ノルマンディー北西端の港町。人口2万9000(1990)。コタンタン半島の北岸にあってイギリス海峡に面し,イギリスのサウサンプトンとの間の連絡港,軍港として重要。17世紀末ボーバンによって築港が計画され,その後ナポレオン1世,3世によって軍港化された。第2次大戦末期にはノルマンディー上陸作戦の帰趨を決める激戦地となった。近年,郊外に原子力発電所が建設されたが,コタンタン半島の突端という遠隔地のため,工業の発展は遅れている。

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大辞林 第三版の解説

シェルブール【Cherbourg】

フランス北西部、コタンタン半島のイギリス海峡に臨む港湾都市。軍港がある。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

シェルブール
しぇるぶーる
Cherbourg

フランス北部、マンシュ県の軍港都市。人口2万5370(1999)。ノルマンディー半島北端にあり、リベット川河口に位置してイギリス海峡に臨む。機械工業が盛ん。大西洋岸の重要な軍港として発展し、18~19世紀建設の長い堤防で守られている。対岸のイギリスや南北アメリカとの貿易、またイギリスとの旅客輸送も盛んに行われる。市街地の東部に飛行場を有する。原子力研究所、海軍工廠(こうしょう)の所在地。第二次世界大戦中の1944年6月、連合軍により解放されたが、爆撃による被害は大きかった。半島の先端部にあるため、他都市との陸上輸送に障害があり、工業化の進展が遅れ、人口は停滞している。[高橋伸夫]

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精選版 日本国語大辞典の解説

シェルブール

(Cherbourg) フランス北部の都市。コタンタン半島の北端にあり、イギリス海峡に面する。イギリスとの間の連絡港、商港として知られ、軍港がある。

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世界大百科事典内のシェルブールの言及

【コタンタン半島】より

…大西洋からの西風を強く受け,冷涼・湿潤な海洋性気候をもち,酪農やリンゴ栽培を主体とするボカージュの景観が卓越する。人口は少なく開発は遅れているが,イギリス海峡に面する中心都市シェルブールは古くから軍港として発展した。半島北端のアッグ岬をはじめ,海岸線は荒々しい絶壁や磯に縁取られているが,東側には第2次大戦末期,アメリカ軍の上陸地点となったユタ・ビーチの砂浜が広がる。…

※「シェルブール」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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