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シクロホスファミド cyclophosphamid

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

シクロホスファミド
cyclophosphamid

ナイトロジェン・マスタード誘導体の一種。核酸やその他の細胞構成成分をアルキル化して細胞の代謝を阻害し,特に腫瘍細胞を死にいたらしめる。こうした作用をもつ抗腫瘍剤をアルキル化剤と呼んでいる。それ自体に抗腫瘍性はなく,生体内で開環されて活性物質となる。腫瘍細胞に対する選択性は高い。安全域は高く,急性毒性はナイトロジェンマスタード-N-オキシドの約2分の1で,慢性毒性もアルキル化剤のなかでは最も低い。各種の肉腫,ホジキン病,白血病,各種の悪性腫瘍などの改善に用いる。副作用として白血球減少,頭痛,胃腸障害,脱毛,出血傾向などがみられるが他のアルキル化剤より少い。

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百科事典マイペディアの解説

シクロホスファミド

化学式はC7H15N2Cl2O2P。水やエタノールに可溶のアルキル化剤で,DNA合成を阻害する。抗体産生中のBリンパ球の増殖を妨げるので,免疫抑制の作用があり,臓器移植時の拒絶反応を抑える免疫抑制剤として使われる。

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大辞林 第三版の解説

シクロホスファミド【cyclophosphamide】

アルキル化剤の一。制癌剤や免疫抑制剤として使われる。

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世界大百科事典内のシクロホスファミドの言及

【制癌薬】より

…以下かっこ内は商品名を指す)が生まれた。臨床的によく用いられるものとして,シクロホスファミド(エンドキサン),カルボコン(エスキノン),チオテパ(テスパミン),ニムスチン(ニドラン)などがある。またこのほかに,ブスルファン(マブリン),ピポブロマン(アメデール),インプロスルファン,別名864T(プロテクトン),メルファラン(アルケラン)およびミトブロニトール(ミエブロール)の5種類が臨床に供せられている。…

※「シクロホスファミド」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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