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シトロン Citrus medica; citron

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

シトロン
Citrus medica; citron

ミカン科の常緑低木。マルブシュカンともいう。インド原産のミカンの1種でアジアで古くから栽培され,今日ではコルシカ島をはじめ地中海地方で主産する。レモンに似ているが葉や果実がより大きく,香りもより強い。果皮砂糖漬にする。熱帯産の植物であるため寒さに弱く,日本では露地栽培はむずかしい。観賞用に盆栽として栽培される。

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デジタル大辞泉の解説

シトロン(citron)

ミカン科の常緑小高木。花は淡紫色。実は長卵形でひだがあり、果肉は淡黄色で酸味が強い。果実は砂糖煮、果汁は飲料、果皮や葉は香料にする。インドの原産で、暖地に栽培される。丸仏手柑(まるぶしゅかん)。
炭酸水にレモン汁を加えて作った清涼飲料水。 夏》

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百科事典マイペディアの解説

シトロン

インド東部原産の柑橘(かんきつ)。ミカン科の低木で,寒さに弱く,日本では暖地でも冬防寒を必要とする。花は花弁の外側が淡紫色。果実は紡錘形で頂部が乳頭状を呈し,果皮は成熟すると黄色となる。
→関連項目ブッシュカン(仏手柑)

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栄養・生化学辞典の解説

シトロン

 (1) 柑橘類一種.(2) 清涼飲料の一つ.

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世界大百科事典 第2版の解説

シトロン【citron】

ミカン科の常緑小木。大果で香りのよいかんきつ類でレモンと類縁関係がある。インド原産。中近東を経て前300年ころにはローマ伝来した。中国にも紀元前伝播(でんぱ)した。アメリカ大陸には他のかんきつ類と同様,コロンブスの発見以降に導入され,西インド諸島から各地へ伝播した。日本には,《日葡辞書》(1603)にその名があることから,江戸時代前の伝来と思われる。量的には少ないが,イタリア南部,コルシカ島,ギリシアで糖果用に経済栽培されている。

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大辞林 第三版の解説

シトロン【citron】

ミカン科の常緑低木。インド原産。果樹としてヨーロッパで古くから栽植される。果実は長さ15センチメートル 内外の卵形で、果皮が厚く、香気がある。果肉は酸味が強く苦みがある。果実を砂糖漬けや飲料とし、果皮や葉からは香油をとる。丸仏手柑まるぶしゆかん
レモン汁・香料・砂糖などの入った清涼飲料。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

シトロン
しとろん
citron
[学]Citrus medica L.

ミカン科の常緑小木ないし中高木。葉は長楕円(ちょうだえん)形、花は頂生または腋生(えきせい)で、数個が総状花序につく。花弁は4~5枚で、内部は白色、外側は淡紫色、雌しべは1本、雄しべは多数。亜熱帯や熱帯では周年開花結実する。果実は紡錘形で150~200グラム。果頂部に約1.5センチメートルの乳頭がある。(じょうのう)(袋)は分離しにくい。果肉は淡黄色で酸味が強い。約10粒の単胚(はい)性種子がある。果実は砂糖煮に、果汁は飲料とし、クエン酸の原料ともする。果皮や葉から香油をとるほか、乾燥して薬用とする。繁殖は挿木による。原産地はガンジス川上流の高地といわれ、紀元前3~前2世紀にはペルシアからイタリアに伝わった。中国でも前300年前後に記載がある。日本では『本草図譜』(1828)に記載されている。ブッシュカン(仏手柑)はシトロンの1変種で、柱頭と心皮が多数に分かれ、発育果の先端は分岐し掌状となる。果実は約400グラムで、果肉の発育はよくないが、よく盆栽にする。[飯塚宗夫]

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世界大百科事典内のシトロンの言及

【かんきつ類(柑橘類)】より

…また,インド大陸にはパペダ類のようなかんきつ類の原始型が分布しているが,オーストラリアにはミカン属,キンカン属,カラタチ属は原生せず,近縁のミクロシトラス属Microcitrus,エレモシトラス属Eremocitrusが分布している。現在の主要かんきつ類であるライム,ブンタン,レモン,シトロン,スイートオレンジ(以下オレンジ),ダイダイ(サワーオレンジ),ポンカンなどはインド北東部のアッサムを中心とする地域からブラフマプトラ川流域で,またカラタチやユズは長江(揚子江)上流地域で,キンカンは東南アジアから中国南部で生じたと考えられている。これらのかんきつ類から,自然交雑や突然変異で多くの品種が起源・育成されてきたと考えられる。…

※「シトロン」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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