1978年に登録、1996年に登録内容が変更された世界遺産(自然遺産)で、エチオピア北部、タナ湖北東に位置する。「アフリカの天井」と呼ばれる高地で、絶滅の危機にさらされているシメジャッカルや、霊長類の珍獣ゲラダヒヒをはじめ、ヤギの仲間のワリアアイベックス、シミエンギツネなどの動物が見られる。それらの貴重な生物が評価されて、世界遺産に登録された。エリトリアとの抗争、道路建設、農地開墾などの生態系の破壊により、生物の絶滅が危惧され、1996年に危機遺産リストに登録された。◇英名はSimien National Park