シャクヤク(芍薬)(読み)シャクヤク(英語表記)Paeonia albiflora; peony

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「シャクヤク(芍薬)」の意味・わかりやすい解説

シャクヤク(芍薬)
シャクヤク
Paeonia albiflora; peony

ボタン科の多年草。シベリアから中国北部,朝鮮半島北部などの草原原産といわれ,古くから日本に渡来して観賞用に各地で栽培されている。地下に根茎があり肥厚した根から毎年新しく緑色の茎を伸ばして,高さ 1mにする。葉は互生し,下部のものは2回3出複葉上部のものは3出複葉または単葉で,緑色,表裏とも毛はなくて光沢がある。初夏に,枝先に大型の美花をつける。萼片5枚,花弁は 10枚内外,おしべ多数,めしべは3~5本ほどある。園芸品種は非常に多く,おしべが弁化した八重咲きのものが普通である。花色は紅,白その他品種により多種多様である。根を干したものは鎮痛剤として用いられる。

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