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シュレーディンガーの猫 しゅれーでぃんがーのねこ Schroedinger's cat

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知恵蔵2015の解説

シュレーディンガーの猫

オーストリアの物理学者E.シュレーディンガーが1935年に発表した量子力学の問題点を突く思考実験。箱の中にのどが乾いた猫を閉じ込め、ワインのびんを置く。箱に取り付けた装置で原子核の崩壊が起こると、それを引き金にハンマーが振り下ろされ、びんが壊れる仕掛けにする。びんが割れれば、猫はワインをなめて酔っぱらう、というわけだ。量子力学にしたがって核の崩壊と非崩壊という2つの状態が重なるとき、猫の状態も「酔い」と「しらふ」がダブる。箱を開けると、状態はどちらか1つに定まる。観測するまで物事が決まらない不可解さを指摘しているが、同時に量子力学は、私たちが日常なじんでいる巨視世界に及ぶかどうかという問いもはらんでいる。シュレーディンガーの筋書きでは、ワインではなく毒を想定し、猫の生死が重なるとしたが、ここでは、残酷さを避けるため改変した。

(尾関章 朝日新聞記者 / 2008年)

出典|(株)朝日新聞出版発行「知恵蔵2015」
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デジタル大辞泉の解説

シュレーディンガー‐の‐ねこ【シュレーディンガーの猫】

オーストリアの物理学者、E=シュレーディンガーが考案した量子力学に関する思考実験。ラジウムα粒子を放出すると毒ガスが発生する装置を猫とともに箱に収め、α崩壊の半減期を経過した後に猫の生死を問うもの。半減期を迎えた時点でラジウム原子核が崩壊してα粒子を放出する確率は50パーセントであり、量子力学的には崩壊していない状態と崩壊している状態は1対1の重ね合わせの状態にある。一方、これを猫の生死と結びつけると、生きている状態と死んでいる状態を1対1の比率で重ね合わせた状態にあると解釈される。量子力学的な効果を巨視的な現象に結びつける際に生じる奇妙さを指摘したものとして知られる。

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