ショウロ(松露)(読み)ショウロ(英語表記)Rhizopogon rubescens

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ショウロ(松露)」の意味・わかりやすい解説

ショウロ(松露)
ショウロ
Rhizopogon rubescens

担子菌類腹菌目ショウロ科。春から秋にかけて,砂地のマツ林の地中に生じる。白い根状の菌糸束が地中に伸び,子実体を多数形成する。子実体は卵形ないし扁球形,径1~6cmで軟らかく弾性がある。半地中生。地中では白色であるが空気に触れると赤みを帯びた紫色ないし褐色となる。子実体の皮殻は薄膜状で,しばしば裂け目ができる。子実体の内部は肉質,初め白色,のちに黄褐色となり,傷ついたところは赤みを帯びる。担子器はこの肉質の基本組織内に生じる迷路内面につく。分布本州,四国,九州,ヨーロッパ,北アメリカ,シベリアに及ぶ。日本では古名をマツホドと称し,若い子実体を食用にしている。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

青天の霹靂

《陸游「九月四日鶏未鳴起作」から。晴れ渡った空に突然起こる雷の意》急に起きる変動・大事件。また、突然うけた衝撃。[補説]「晴天の霹靂」と書くのは誤り。[類語]突発的・発作的・反射的・突然・ひょっこり・...

青天の霹靂の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android