松露(読み)ショウロ

デジタル大辞泉 「松露」の意味・読み・例文・類語

しょう‐ろ【松露】

ショウロ科のキノコ。4、5月ごろ、海岸松林砂地に生える。球状または塊状で、直径約2センチ。外側は淡黄色、内部は熟すと褐色。未熟で白いものを食用にする。 春》松風や人は月下に―を掘る/竜之介
松の葉に置く露。
[類語](1きのこ松茸椎茸榎茸舞茸湿地初茸滑子なめこマッシュルームシャンピニョンエリンギ木耳きくらげ

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精選版 日本国語大辞典 「松露」の意味・読み・例文・類語

しょう‐ろ【松露】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 松に置く露。松の葉にたまる露。〔王勃‐傷裴録事喪子詩〕
  3. 担子菌類ショウロ科のキノコ。扁球形または不規則な塊状で径一~五センチメートル。外皮は白く地中にうずまっているが空気にさらすと淡黄褐色となる。内部は白色、のちに熟して暗褐色に変わる。海辺の松林の砂中に生じ、春、秋に採集して食用にする。《 季語・春 》
    1. [初出の実例]「自禅昌院南部左京進松露一折」(出典蔭凉軒日録‐長享二年(1488)二月一八日)
    2. 「茯苓(ぶくりょう)は伏かくれ松露はあらはれぬ」(出典:俳諧・蕪村句集(1784)秋)

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普及版 字通 「松露」の読み・字形・画数・意味

【松露】しようろ

松葉の露。

字通「松」の項目を見る

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動植物名よみかた辞典 普及版 「松露」の解説

松露 (ショウロ)

学名:Rhizopogon rubescens
植物。ショウロ科のキノコ

出典 日外アソシエーツ「動植物名よみかた辞典 普及版」動植物名よみかた辞典 普及版について 情報

デジタル大辞泉プラス 「松露」の解説

松露〔銘菓〕

福井県大飯郡おおい町、丸栄菓舗が製造・販売する銘菓。こしあんの玉を糖蜜で包んだもの。

松露〔焼酎〕

宮崎県、松露(しょうろ)酒造株式会社が製造する芋焼酎。麦焼酎の「松露黒麦」もある。

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