シリアル(読み)しりある(英語表記)cereal

翻訳|cereal

日本大百科全書(ニッポニカ)「シリアル」の解説

シリアル
しりある
cereal

穀類を原料にした加工食品の総称。原料となる穀類や加工方法、調味の仕方などにより、さまざまな種類がある。おもに朝食時に使われる。1890年代後半からアメリカで商品化されて一般に食べられるようになった。日本でも1980年代にご飯、パンに続く第三の朝食として認知され、1990年3月に農林水産省が「朝食シリアル」という品名で品質表示ガイドラインを作成した。食物繊維の含有量が多く100グラム当り10グラム前後も含まれ、牛乳とともに食べることが多いため、不足しがちなカルシウム、鉄分も摂取することができる。シリアルには非常に多くの種類があり、レーズン、チョコレート、ナッツを加えたものやビタミン、ミネラル、プロテイン(たんぱく質)を加えたものもある。調理法によりポリッジタイプとドライシリアルの2種に分けられる。ポリッジは再加熱して食するものでお粥(かゆ)状のウェットタイプである。おもなものにエンバクをひいたオートミール、ひき割りトウモロコシのホミニーなどがあり、半加工済で短時間で調理できるものもある。ドライシリアルは穀類を調理してアルファ化つまり糊化(こか)したものを乾燥させたものである。そのまま牛乳をかけて食べることができる。おもなものはコーンフレーク、ブランフレーク(コムギよりつくる)、米を加工したライスフレーク、ライスクリスピーなどがある。コーンフレークは、トウモロコシの胚乳(はいにゅう)部に水分を含ませてひき割りにしたコーングリッツに砂糖、食塩、水飴(みずあめ)、蜂蜜(はちみつ)などの調味料をあわせた液につけ、1~2時間加圧、加熱する。これを冷やしてからいくらか乾燥させ、1日熟成させたのち圧偏ロールで薄く平らに伸ばし、熱風乾燥後さらに釜(かま)で炒(い)りあげて製品とする。完全に脱水することにより特有のもろさが出てサクサクした歯ごたえになり、高熱によるカラメル化がおこってよい香りも出る。消化もよく幼児から老人、病人にも利用できる。

[田中伶子]

『『食材図典』(1995・小学館)』『太田静行著『ぜひ知っておきたい食品商品学』(1996・幸書房)』『主婦の友社編集部編『料理食材大事典』(1996・主婦の友社)』


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精選版 日本国語大辞典「シリアル」の解説

シリアル

〘名〙 (英cereal) 穀物加工品。オートミール、コーンフレークなど。ビタミンや繊維などの栄養素を加えたものもある。

シリアル

〘名〙 (英serial) 一続き、連続、逐次。〔モダン用語辞典(1930)〕

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