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シロカモメ Larus hyperboreus; glaucous gull

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

シロカモメ
Larus hyperboreus; glaucous gull

チドリ目カモメ科。全長 55~77cmの大型のカモメの仲間。成鳥の夏羽(→羽衣)は背と上面が淡い青灰色で,翼の前縁と後縁が白い。ほかの部位はほぼ白色。冬羽では後頸に淡い褐色斑が現れる。は黄色で,下嘴に赤色斑がある。若鳥は全身が白地に淡褐色のまだら模様だが,嘴のまわりと喉が白く,腹部はほぼ淡褐色のように見える。北極圏で繁殖し,子育てを終えると北極圏の南へ渡る。大西洋ではイギリスやアメリカ合衆国のニューヨーク州北部,五大湖あたりまで,太平洋では日本海朝鮮半島,アメリカのワシントン州あたりまでの,おもに沿岸で越冬する。雑食で,魚のほか貝やヒトデ,鳥の卵,小鳥,小哺乳類,死肉,種子や漿果(→液果),人間の食べ残しまでなんでも食べる。日本にはおもに北海道の海岸に冬鳥(→渡り鳥)として渡来する。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

シロカモメ
しろかもめ / 白鴎
glaucous gull
[学]Larus hyperboreus

鳥綱チドリ目カモメ科の海鳥。全長約71センチメートルの大形種。全身が淡い灰白色で、嘴(くちばし)は太く黄色、足は薄桃色をしている。極北地方沿海域に分布し、島や海岸で繁殖する。冬季、太平洋・大西洋の海岸沿いに南下し、日本では北日本まで渡ってくる。北海道の沿岸には多く、雑食であるが浅い水域でヒトデなどの底生動物もとらえて食べる。4、5歳になるまで繁殖しない。若い鳥は、繁殖期にも越冬地に残っている。成長につれて羽色が変わり、1年目の幼鳥は褐色斑(はん)が全身にあるが、2年目にはほとんど白色羽になり、4歳で成鳥羽となる。[長谷川博]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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