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シンボルスカ シンボルスカSzymborska, Wisława

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

シンボルスカ
Szymborska, Wisława

[生]1923.7.2. ブニン
[没]2012.2.1. クラクフ
ポーランドの女性詩人。8歳のときクラクフに移り,ヤギェウォ大学で文学と社会学を学ぶ。1945年詩編『言葉を探して』Szukam słowaでデビュー,週刊誌『文学生活』Życie Literackieの編集やフランス詩の翻訳,書評などで生計を立てながら詩作を続け,1954年詩集『だから生きている』Dlatego żyjemy(1952)でクラクフ市文学賞,1955年ポーランド国家賞を受賞。その後も『自問』Pytania zadawane sobie,『雪男への呼びかけ』Wołanie do Yeti(1957)を発表し,詩人としての評価を確立。恋愛から知的哲学的なものまで幅広いテーマを厳しくかつ抒情性に富んだ表現でうたい上げ,「ベートーベンの激しさをあわせもつ詩人のモーツァルト」と評されて国民的人気を集めた。その他の詩集に『万が一』Wszelki wypadek(1972),『大きな数』Wielka liczba(1976),『橋の上の人々』Ludzie na moście(1986),『終わりと始まり』Koniec i początek(1993)などがある。1991年ゲーテ賞受賞。人間の現実の小さな断片に光をあて,その歴史的,生物学的文脈をアイロニーを込めて浮き彫りにしたとして,1996年ノーベル文学賞を受賞した。(→ポーランド文学

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百科事典マイペディアの解説

シンボルスカ

ポーランドの詩人。クラクフヤギエウォ大学に学ぶ。官能的な恋愛詩から社会問題まで幅広いテーマをこなし,戦後ポーランド最大の女性詩人の一人と目されている。とくに1970年代以降の作品は,平易な語用法のうちに深い哲学性をのぞかせる。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

シンボルスカ
しんぼるすか
Wislawa Szymborska
(1923―2012)

ポーランドの女性詩人。1948年ヤギェウォ大学卒業。1945年詩編『言葉を探して』を発表。1954年発表の第一詩集『だからわれわれは生きる』でクラクフ市文学賞を受賞。以後、『塩』(1962)、『万一』(1972)、『大きな数字』(1976)、『橋の上の人たち』(1985)、『終りと始まり』(1993)などの詩集を発表。豊かで柔らかな作風から「詩のモーツァルト」とも称され、その詩は恋愛詩から知的哲学的作品まで幅広い。社会主義体制下でもつねにしなやかな詩の論理をもって書き続けた。平明な言葉で表現された哲学的叙情詩は高く評価されている。1955年ポーランド国家賞、1991年ゲーテ賞(ドイツフランクフルト市主催)を受賞。1996年ノーベル文学賞を受賞。[長谷見一雄]
『つかだみちこ著『キュリー夫人の末裔――ポーランドの女たち』(1988・筑摩書房) ▽関口時正・沼野充義・長谷見一雄ほか訳『ポーランド文学の贈りもの』(1990・恒文社) ▽沼野恭子「ある女性詩人の肖像」(風呂本惇子ほか編『女たちの世界文学 ぬりかえられた女性像』所収・1990・恒文社) ▽沼野充義訳・解説『終りと始まり』(1997・未知谷) ▽工藤幸雄訳『橋の上の人たち』(1997・書肆山田) ▽今福龍太・沼野充義・四方田犬彦編『世界文学のフロンティア3 愛のかけら』(1997・岩波書店) ▽工藤幸雄著『ぼくとポーランドについて、など』(1997・共同通信社) ▽小海永二・伊藤桂一監修、つかだみちこ編・訳『シンボルスカ詩集』(1999・土曜美術社出版販売) ▽小原雅俊編、つかだみちこ訳『東中欧文学アンソロジー 文学の贈物』(2000・未知谷)』

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