ジョホール

精選版 日本国語大辞典 「ジョホール」の意味・読み・例文・類語

ジョホール

  1. ( Johore ) マレーシア西部の州。マレー半島南端シンガポール島対岸にある。州都ジョホールバル。スルタンの統治する独立国であったが、一八八五年イギリスの保護国となった。一九四八年マラヤ連邦の成立参画ゴム、錫・鉄鋼を産する。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

百科事典マイペディア 「ジョホール」の意味・わかりやすい解説

ジョホール[州]【ジョホール】

マレーシアの州。マレー半島最南部を占め,ジョホール水道を隔ててシンガポール島に対する。地勢はほぼ平坦で,ゴム,ココヤシパイナップルなどを産する。鉄,スズ鉱産もある。住民はマレー人のほか,中国人,インド人が多い。14世紀にマジャパイト朝,次いでマラッカ王国の治下にあった。1511年ポルトガル人に攻略されたマラッカのスルタンがこの地にのがれて建国した。17世紀以後オランダ,18世紀末英国が進出。1819年英国のラッフルズがジョホールのスルタンと結んでジョホール王国を建国し,シンガポールの経営に着手した。1926年英領海峡植民地の確立後,1946年まで海峡植民地の保護下にあった。州都ジョホール・バール。1万8987km2。274万625人(2000)。
→関連項目ジョホール・バールマレーシア

出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報

日本大百科全書(ニッポニカ) 「ジョホール」の意味・わかりやすい解説

ジョホール
じょほーる
Johore

マレーシア西部、マレー半島南端にある州。狭いジョホール水道を隔ててシンガポール島と接する。面積1万8986平方キロメートル、人口256万5701(2000)。人口のほぼ半数は中国系住民である。州都はジョホール・バル北部中部には低山性の山地もあるが、大部分は平地からなっている。19世紀末からゴム園開発の一大中心地となり、マレー半島でもっともよく開けた地方の一つである。そのほかアブラヤシ、パイナップルの栽培、錫(すず)、鉄鉱の採掘も行われる。

[別技篤彦]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内のジョホールの言及

【承徳】より

…歴代の皇帝は毎年5月から9月まで百官をひきいて滞在したので,離宮南部にはしだいに都市が発達した。1793年(乾隆58)イギリスのマカートニー卿がここに乾隆帝を訪問して以来,ヨーロッパ人には熱河の音Rè héをなまったジョホールJeholの名で知られている。承徳というのは1733年(雍正11)に承徳州を置いたのが始まりで,中華民国では承徳県となり,1928年に熱河省が新設されると省都がおかれた。…

※「ジョホール」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

大臣政務官

各省の長である大臣,および内閣官房長官,特命大臣を助け,特定の政策や企画に参画し,政務を処理する国家公務員法上の特別職。政務官ともいう。2001年1月の中央省庁再編により政務次官が廃止されたのに伴い,...

大臣政務官の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android