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ジンミー ジンミーdhimmī

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

ジンミー
dhimmī

「保護 dhimmaを受けた民」を意味するアラビア語で,イスラム教徒の主権を認める異教徒をいう。彼らは,イスラム教徒の政権に,服従と助力と納税とを約束して生命,財産の安全と彼らの宗教,慣習の保持を保障された。

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デジタル大辞泉の解説

ジンミー(〈アラビア〉dhimmī)

シャリーアイスラム法)に従ってジンマ安全保障)を与えられた人々のこと。イスラム国家内の非イスラムのことで、主としてユダヤ教徒やキリスト教徒をさす。

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世界大百科事典 第2版の解説

ジンミー【dhimmī】

イスラム法で,ジンマdhimmaを与えられた人々をいう。この場合のジンマは,非ムスリムに対する生命・財産の安全の保障を意味する。預言者ムハンマドは,アラビア半島の諸部族,ユダヤ教徒,キリスト教徒に与えた文書の中で,〈神と神の使徒ムハンマドによるジンマ〉という表現で,この意味でのジンマという言葉を用いた。アラブの大征服時代には,征服者であるアラブ・ムスリムが,服従した被征服民非ムスリムを〈ジンマの民ahl al‐dhimma〉として扱った。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

ジンミー
じんみー
dhimm

イスラム世界に居住する、保護された非ムスリムをさす。厳密には、『啓典の民』(アフル・アル・キターブ)、すなわち、キリスト教徒、ユダヤ教徒だけがジンミーとして認められるが、実際にはイランではゾロアスター教徒インドではヒンドゥー教徒もジンミーとして待遇された。ジンミーはジズヤ(人頭税)の支払いが義務づけられているかわりに、生命・財産の安全と信仰の自由が保証された。しかし、新しい教会やシナゴーグ(ユダヤ教の会堂)の建築、ムスリム女性との結婚は禁止されている。また武器の携帯や乗馬は望ましくなく、特別な腰帯や帽子を目印として着用することが望ましいとされた。しかし、実際には、ジンミーの処遇は為政者によってかなりの違いがあり、ジンミーが政治的・経済的に重要な役割を果たした時代もあれば、差別的な待遇を受け苦しんだ時代もあった。[竹下政孝]

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世界大百科事典内のジンミーの言及

【ジズヤ】より

…イスラム法に定める人頭税。心身健全で自由身分のジンミーの成年男子だけに課せられ,貨幣で徴収される。納税者の社会的地位や財産に応じ,旧ビザンティン領では1,2,4ディーナール,旧ササン朝領では12,24,48ディルハムの3段階に分けられていた。…

※「ジンミー」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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