スダチ

百科事典マイペディアの解説

スダチ

徳島県に多く産する小柑橘(かんきつ)。茎は束生し,高さ5〜6mになり,枝にとげのあるものと欠くものとがある。葉は小型で,つぼみ淡紫色,開花直前に白色になる。果実はだいだい黄色。球形で重さ30g内外,皮はうすくむきにくい。果肉は柔らかく,多汁で酸味が強いがかおりが高く,料理に利用される。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

スダチ
すだち / 酢橘
[学]Citrus sudachi hort. ex Shirai

ミカン科の常緑低木ないし中高木。ユズの近縁種。徳島県の特産。同県下では江戸時代後半から栽培され、樹齢200年を超す古木もある。果実は扁(へん)球形で30~40グラム、10月下旬に熟す。熟果は橙黄(とうこう)色を呈し、苦味はなく、(じょうのう)(袋)数は9~10個、果肉は淡黄色。果皮は滑らかで、小さな油点が多い。種子のある系統とない系統とがあり、種子のあるものは12個内外の種子をもち、種子は多胚(はい)で、胚は白い。果皮にはスダチチン、デメトキシスダチチンなどを含む。果汁は多く酸味が強いが、多種類の酸性アミノ酸を含むために特有の風味と芳香があり、酢として珍重される。季節感のある果物の一つとして風味を尊び、緑果のうちに利用され、焼きマツタケやシイタケなどにはふさわしく、焼き魚、煮物、刺身、吸い物、湯豆腐など和食にあう。ブランデーや紅茶などにも調和する。8月末から10月にかけて出荷が多い。[飯塚宗夫]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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