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スナヅル Cassytha filiformis L.

世界大百科事典 第2版の解説

スナヅル【Cassytha filiformis L.】

草質の茎をもったクスノキ科の寄生性つる植物で,世界の熱帯から亜熱帯に広く分布する。とくに海岸に多い。茎は黄緑色,黄褐色または褐色,径1~2mmのひも状で,よく分枝する。小さい吸器を出して木や草に寄生し,もつれたひものように寄主をおおう。吸器を通じて多くの栄養を寄主から得るが,葉緑体をもち,光合成も行う。葉は小さく退化した鱗片状で,茎に疎に互生し,一見,無葉にみえる。花序は長さ2~5cmの穂状で,鱗片葉の葉腋(ようえき)に生じ,数個~十数個の淡黄色の小花をつけ,花序の下方の花から順に開く。

出典 株式会社日立ソリューションズ・クリエイト世界大百科事典 第2版について 情報

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

スナヅル
すなづる / 砂蔓
love vine
[学]Cassytha filiformis L.

クスノキ科の寄生性つる植物。茎は糸状で長く伸びてよく分枝し、吸盤状の吸収根で他物につく。葉は退化して長さ2ミリメートルほどの鱗片(りんぺん)となる。花はまばらな穂状花序につき、淡黄色で一年中開く。果実は卵球形で白く熟す。屋久(やく)島、小笠原(おがさわら)諸島以南の熱帯各地の海岸に普通に生える。名は、海岸の砂浜に生えるつるの意味。スナヅル属は世界の熱帯に30種ある。[門田裕一]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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