スリナガル(読み)すりながる(その他表記)Srinagar

デジタル大辞泉 「スリナガル」の意味・読み・例文・類語

スリナガル(Srinagar)

インド北部、ジャンムカシミール連邦直轄領の都市夏季における直轄領政府の所在地冬季ジャンムに移る。カシミール盆地の標高約1600メートル、インダス川の支流ジェラム川沿いに位置する。ダル湖やムガル帝国時代の庭園などがあり、風光明媚な避暑地として知られる。スリーナガルシュリーナガル

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精選版 日本国語大辞典 「スリナガル」の意味・読み・例文・類語

スリナガル

  1. ( Srinagar ) インド北西部、ジャム‐カシミール州の州都。カシミール盆地の中央部、ジェラム川の両岸に広がる避暑地で、六世紀後半に建設され、かつてはカシミア織産地として知られた。絹織物絨緞・金銀細工などがさかん。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「スリナガル」の意味・わかりやすい解説

スリナガル
すりながる
Srinagar

インド北西部、ジャム・カシミール州の夏の州都(冬の州都はジャム)。標高約1600メートル、カシミール盆地の中心に位置する。人口89万4940(2001)。ジェラム川の氾濫原(はんらんげん)の上にできた町で、ダル湖をはじめ湖沼や低湿地が広がり、網目状に運河がみられ水の都といわれる。周辺は水田地帯が広く分布する。住民はイスラム教徒が多い。年降水量650ミリメートル、平均気温12℃で夏の高温多雨がなく、平原地帯から避暑に訪れる客が多い。古くよりカシミール盆地の物資の流通の中心であり、カラコルム、チベット方面への通商起点として発展した。市内には、ヒンドゥー寺院、イスラム寺院をはじめ、歴代のムガル帝王のつくったナシーム、ニシャット・バーなどの庭園があり、観光地としても有名。

[林 正久]

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「スリナガル」の意味・わかりやすい解説

スリナガル
Srinagar

インド北西部,ジャンム・カシミール州の夏季の州都 (冬季はジャンムに移る) 。州中西部,グレートヒマラヤ山脈とピルパンジャル山脈にはさまれたカシミール谷の標高 1600mの地点に位置し,風光美に富む避暑地として有名。市街はジェルム川の両岸に発達し,商業が盛ん。川や多くの運河には,小舟や木材搬出の筏の往来が多い。カーペット,絹製品,銀細工,皮革製品,木工品を産出する。藩王の宮殿,多くのイスラム教寺院,博物館,ジャンム・カシミール大学などがあり,郊外にはダール湖,歴代藩王の造ったムガル庭園,ハリ・パルバート丘要塞などがある。カシミールの帰属をめぐるインド,パキスタン両国の紛争時には最前線の基地となった。人口 53万 1094 (1981) 。

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