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セガン Séguin, Marc, Aîné

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

セガン
Séguin, Marc, Aîné

[生]1786.4.20. アノネ
[没]1875.2.24. アノネ
ワイヤケーブルを使った吊橋や蒸気機関用の多管式ボイラを発明したフランスの技術者,発明家。熱気球を発明したジョセフ・モンゴルフィエ(→モンゴルフィエ兄弟)の甥。幼い頃から機械に興味を示し,独学で研究を続けた。1822年にはワイヤケーブルの強度に関する実験で好感触を得ており,弟のカミーユとともに,当時はチェーンケーブルでつくられていた吊橋の原理を研究。1824年,トゥルノンでワイヤを平行に束ねたケーブル,平行線ストランド PWSを使った吊橋をローヌ川にかけ,近代的な吊橋の建設を世界で初めて成功させた。鉄道時代が到来すると,初期の蒸気機関に使われていた水管ボイラに代わり,多管式の煙管ボイラを発明。これにより蒸気機関は画期的な進歩を遂げ,1829年リバプール・アンド・マンチェスター鉄道の競技会で優勝したジョージ・スチーブンソンの蒸気機関車『ロケット』にもセガン式のボイラが使用された。蒸気機関の効率化にも努め,1824~33年フランス初となるサンテティエンヌ―リヨン間の鉄道建設ではカミーユとともに指導的な役割を果たした。理論物理学の発展にも貢献し,吊橋や鉄道,汽船,蒸気機関に関する工学論文を執筆している。

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世界大百科事典 第2版の解説

セガン【Édouard Onesimus Séguin】

1812‐80
近代精神遅滞教育の創始者。フランスの医者の家に生まれる。1837年〈アベロンの野生児〉の教育実験で知られるイタールJ.Itardに師事し,〈白痴〉児教育に着手。サン・シモンの影響を受けて知能などに障害をもつ者も,〈活動,知性,意志〉の統一的人格体としてとらえ,その障害の軽減と能力・人格の全体的発達を図る療育体系の確立に生涯,努力した。後半生はアメリカで活躍。日本の石井亮一をはじめ各国の精神遅滞教育に影響を与え,またドクロリー,モンテッソリらを通じて国際的な新教育運動にも影響を与えた。

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世界大百科事典内のセガンの言及

【障害者教育】より

…心身に障害をもつ人びとにたいする教育の総称。児童・生徒に関しては,日本の場合学校教育法に規定されており,この教育を特殊教育special educationと呼んでいる(第6章)。以下,障害をもつ子どもにたいする教育を中心に述べる。
【障害児教育】
 子どもの障害の種類や程度に応じて生じる特別な教育的ニーズspecial educational needsにこたえ,かつ各人の諸能力と人格のじゅうぶんな発達を促すことを目的とする。…

※「セガン」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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