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セセリチョウ セセリチョウHesperiidae; skipper

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

セセリチョウ
セセリチョウ
Hesperiidae; skipper

鱗翅目セセリチョウ科の昆虫の総称。一般に小型のチョウで体は太く,頭部は大きく,触角は左右離れて生じ,先端は細くとがり下方に湾曲する。翅は体のわりに小さく,前翅は三角形状。他のチョウ類の属するアゲハチョウ上科とは別に本科のみでセセリチョウ上科を形成し,いわゆるガ類に近い特徴をそなえている。

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百科事典マイペディアの解説

セセリチョウ

鱗翅(りんし)目セセリチョウ科の総称。静止時には翅を半開または全開する。触角の先は鉤(かぎ)状。あまり大型の種類はなく,色も暗色の地味なものが多い。全世界に約3000種,日本には40種近くがいる。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト
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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

セセリチョウ
せせりちょう /

昆虫綱鱗翅(りんし)目セセリチョウ科Hesperiidaeの総称。セセリチョウという種は存在しない。セセリチョウ科の種は一般のチョウ(アゲハチョウ上科Papilionoidea――日本産のものではセセリチョウ科以外のすべての科を含む)に比べて形態そのほかの性質に著しい相違があり、セセリチョウ上科Hesperioideaとして分類される。
 セセリチョウ科に属する種類は小形で、日本産ではもっとも大形のアオバセセリでもはねの開張は45~55ミリメートル程度である。近年、東南アジアより沖縄本島に侵入したバナナセセリは世界最大のセセリチョウの1種で、雌のはねの開張は68~72ミリメートルにも達する。ギンイチモンジセセリのような例外もあるが、一般にはねの大きさに対して胴体は太く、飛び方はきわめて速い。一般に多化性であるが、寒冷地では年1化の種も多く、暖地では多化性の種も寒冷地では年1化の経過をとる場合もある。幼虫は細長く、食草の葉を巻いて巣をつくり、その中に隠れている。[白水 隆]

分類

日本産セセリチョウ科は次の三つの亜科に分けられる。
(1)ビロードセセリ亜科Coeliadinae 日本産は4属5種。このなかの1種(テツイロビロードセセリ)は、近年に八重山(やえやま)列島の西表(いりおもて)島に侵入、定着したものである。セセリチョウ科のなかでは大形種で、静止の場合には、はねを立てる。幼虫は美しい色彩・斑紋(はんもん)をもち、日本産に関する限りその食草は双子葉植物。
(2)チャマダラセセリ亜科Pyrginae 日本産は4属5種。成虫(チョウ)は静止の場合には、はねを水平に広げる。幼虫の食草は双子葉植物(3種)あるいは単子葉植物(2種)。
(3)アカセセリ亜科Hesperiinae 日本産は18属25種。このなかの2種(バナナセセリ、クロボシセセリ)は近年琉球(りゅうきゅう)に侵入し定着したものである。成虫は静止の場合、はねを立てるかあるいは半開にする。幼虫の食草は単子葉植物。双子葉植物を食べるものはない。[白水 隆]

出典|小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
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