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セメンシナ Artemisia cina; Levant wormseed

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

セメンシナ
Artemisia cina; Levant wormseed

キク科ヨモギ属の多年生半低木で,トルキスタン地方に自生する。茎は高さ 30~50cmとなり下部は木化する。ヨモギに似た羽状に分裂した葉をもつ。花もヨモギに似た帯緑黄色の小さな頭状花序を複穂状花序のように多数つける。未開花の小頭状花を乾かしたものを「シナ花」といい,乾重量で2%ほどのサントニンを含み,古くから回虫の駆除剤として用いられた。現在でもサントニンの原料として栽培されている。セメンシナ semen sinaの名は本来は「シナの種子」,つまりこの植物の種子に対してつけられた生としての呼び名である。

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デジタル大辞泉の解説

セメン‐シナ(〈ラテン〉Semen cina)

キク科の多年草。高さ30~50センチ。葉は細かく裂けた羽状複葉。花は小さく、穂状につく。つぼみを乾燥させたものをシナ花(か)ともよび、サントニンを含むので回虫駆除薬に使う。名はシナの種子の意で、つぼみを種子と誤ったことによる。中央アジアのトルクメニスタン地方の原産。シナよもぎ。

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大辞林 第三版の解説

セメンシナ【Semen cinae】

キク科のシナヨモギ・ミブヨモギなどの花の蕾つぼみを乾燥させたもの。生薬名をシナ花といい、サントニンを含み、回虫駆除の薬とする。
シナヨモギの別名。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

セメンシナ
せめんしな
Semen Cina
[学]Artemisia cina (Berg.) Willkomm.

キク科の多年草でシナヨモギともいう。中央アジアのトルキスタン地方、カザフスタン地方南部に自生する。茎は高さ30~50センチメートルで、下部は木化して半低木状となる。茎の初期は多毛だが、のちに無毛となる。葉は灰緑色で長さ約2センチメートル、カワラヨモギに似た形で2回羽状に分裂し、裂片は線形となる。夏に分枝上に多数の頭状花序を生じ、頭花は鈍頭の長卵形で、3~5個の管状花だけからなる。総包片は12~20個あり、その背面の中央を走る主脈の近くには多数の腺毛(せんもう)がある。この腺毛の中にリモネン、ピネン、シネオールなどの精油とともにサントニンが存在する。花がまだ開かないときに摘んで乾燥したものが生薬(しょうやく)のシナ花(か)で、回虫駆除の効力をもつサントニンを1~3.5%含む。この植物の栽培とサントニン製造は、かつてはソ連の独占的専売事業で、苗と種子の輸出を厳禁していた。しかしその後、サントニンを含有する数種のヨモギ属植物が判明し、日本ではヨーロッパ原産のミブヨモギA. maritima L. subsp. monogyna Waldst. et Kit.を導入して京都市の壬生(みぶ)で栽培に成功した(1929)。和名は、これを記念してつけられたものである。パキスタン原産のクラムヨモギA. kurramensis Qazilbashものちに導入された。[長沢元夫]

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