セル(英語表記)Szell George

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典「セル」の解説

セル
Szell George

[生]1897.6.7. ブダペスト
[]1970.7.30. クリーブランド
ハンガリー生れのアメリカの指揮者。ピアニスト作曲家として出発し,のち指揮者に転じる。 1917年ストラスブール歌劇場の指揮者を振出しに,プラハダルムシュタットなどで活躍。 24~29年ベルリン国立歌劇場第1指揮者,その間 1926年ベルリン音楽学校教授にも就任。 33年渡英し,ロンドン・フィルハーモニー交響楽団を指揮,37~39年スコットランド管弦楽団常任指揮者。第2次世界大戦のため 39年渡米,46年以来クリーブランド管弦楽団の常任指揮者となり,同楽団をアメリカ一流の楽団に引上げた。アメリカ最高の指揮者と仰がれる。古典から現代まで,そのレパートリーは広い。

セル
Scelle, Georges

[生]1878.3.19. アブランシュ
[没]1961.1.8. パリ
フランスの国際法学者。 1906年法学博士,ディージョン,ジュネーブの大学教授を経て,34年パリ大学教授。 L.デュギーの流れをくみ社会連帯を基礎とした国際法理論,特に国家の法人格を否定して国際法の主体をもっぱら個人とする特異な見解を展開した。国連国際法委員会では,仲裁手続に関する規則立案・作成に貢献した。主著『国際法概論──原則体系』 Précis de droit des gens,principes et systématique (1932~34) ,『国際公法講義』 Cours de droit international public (48) 。

セル

梳毛 (そもう) 和服地の一つで,オランダ語セルジ sergeの略語。経糸,緯糸とも純毛梳毛糸を用い,一般に平で,柄は霜降り,絣,プリント。純毛セルのほか,絹セル (または絹毛交織) ,半セル (綿毛交織) ,綿セル (綿織物) などがある。用途は男女とも合着にする単 (ひとえ) の着尺地,地など。

セル
cell

浮選機などで構成単位となっている容器または容器区画。と呼ぶこともある。浮選機をにとれば,一式の浮選機は通常数個ないし十数個のセルから成っている。

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ASCII.jpデジタル用語辞典「セル」の解説

セル

表計算ソフトのワークシートを構成しているマス目のこと。1つのセルに1つのデータを保存する。セルには文字、数値、計算式、マクロなどのさまざまな内容が保存できる。これによって、セル同士の依存関係や計算を自動化できる。特定のセルを指定するには「行」と「列」で指定したセルアドレスを用いる。たとえば、Excelでは、列はアルファベット、行は数値で表されており、2列目の10行にあるセルは、「B10」と表現される。

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精選版 日本国語大辞典「セル」の解説

セル

〘名〙 (cell)
① 細胞。また、小房、小室、小箱。
※輝ける闇(1968)〈開高健〉「この砦内部のビンバン細胞(セル)の工作はひそやかで深いので」
② 光化学反応・電気化学反応を行なっている物質を収容した容器。転じて、電池や電解槽(そう)そのものをさしていう。〔物理学術語和英仏独対訳字書(1888)〕
③ コンピュータで、スプレッドシート(表計算ソフト)の集計の単位。表を構成する一つ一つのます目をいう。

セル

〘名〙 (「セルジ」を「セル地」と解してその「地」をした語) 梳毛(そもう)糸を平織または織、斜子(ななこ)織にした薄地の毛織物。綿・絹を用いた交織もある。和服用の着尺地(きじゃくじ)などに多く使われた。セルジ。《季・夏》
※金色夜叉(1897‐98)〈尾崎紅葉〉中「紋付の袷羽織を着たるもあれば精縷(セル)背広なるもあり」

セル

〘名〙
① 「セルロイド」の略。
② 特に、アニメーション製作用の透明なシートをいう。「セル画

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百科事典マイペディア「セル」の解説

セル

薄地の梳毛(そもう)織物の一種サージをセルジと読んだことから転化した語という。平織で縞(しま),格子,絣(かすり),霜降りなどが多く,2幅(75cm)の着尺地に織る。軽くてしわにならず,保温性があるので,単(ひとえ)の着物,羽織,コート,袴(はかま)などにする。

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デジタル大辞泉「セル」の解説

セル(cell)

《小部屋の意》
細胞
スプレッドシート(表計算ソフト)の、ます目の一つ。
携帯電話やPHSなどの移動体通信における、基地局電波が届く範囲(通信可能エリア)のこと。
電池。「フューエルセル(=燃料電池)」
セルモーター
降水セル」の略。

セル

《オランダ語の「セルジ」を「セル地」と解したところから》主に梳毛糸そもうしを使った平織り、または綾織りの和服用毛織物。セル地。 夏》「―着れば風なまめけりおのづから/万太郎

セル(cel/cell)

《celluloid(セルロイド)の略》アニメーションの原画を描くための、セルロイド製の薄い透明シート。

セル(sell)

売ること。販売。「セル用の品」

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パソコンで困ったときに開く本「セル」の解説

セル

エクセルなどの表計算ソフトでワークシート内の文字や数字を入力する枠1マス分のことです。また、ソニー・コンピュータ・エンターテインメント社が米IBM、東芝と協力して開発したCPUの名称でもあります。
⇨表計算ソフト、ワークシート

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世界大百科事典 第2版「セル」の解説

セル

梳毛(そもう)織物の一種。単(ひとえ)の和装地で1899年,愛知県下で初めて織られた。セルはサージsergeが語源らしいが別種。平織がほとんどで二幅(75cm)に織って用いた。一部に綾や斜子(ななこ)織がある。経緯糸ともに梳毛双糸使い,緯糸のみに単糸使いがあり,とくに撚搦糸(よりからみいと)(杢糸(もくいと)),強撚糸(きようねんし)が多用されるのが特徴である。しわになりにくく着やすいため平常の合着に向く。

セル【George Szell】

1897‐1970
ハンガリー出身のアメリカの指揮者。ウィーン育ち,青年時代は作曲もしたが,やがて指揮活動に専念するようになる。1920年代はベルリン国立歌劇場指揮者およびベルリン高等音楽学校教授として活動。第2次世界大戦の勃発と同時にアメリカに移る。42年から約5年間メトロポリタン歌劇場の指揮者を務めたのち,46年クリーブランド管弦楽団の音楽監督となり,没年までこの地位にあった。なお69年からニューヨーク・フィルハーモニー管弦楽団の芸術顧問兼客演指揮者でもあった。

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世界大百科事典内のセルの言及

【毛織物】より

…これら企業の新工場では力織機の普及が進んで国内のモスリン生産は著しく増加し,第1次大戦(1914‐18)直前には輸入モスリンを駆逐するほどになった。モスリンの流行によって和服用セル(セルジス)の需要も高まり,愛知県の尾西地方でセル生産が盛んになった(〈尾西織物〉の項参照)。ついで第1次大戦中はヨーロッパからの毛織物輸入が途絶えたうえ,ロシアからの軍需用服地の大量注文もあって,毛織物工業はいっそう発展した。…

※「セル」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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