デジタル大辞泉 「させる」の意味・読み・例文・類語
させる[助動]
1 使役の意を表す。「子供にすきなだけ食べさせる」
2 (「させていただく」「させてもらう」の形で)相手方の許しを求めて行動する意をこめ、相手への敬意を表す。「今月限りで辞めさせていただきます」「答えさせてもらう」
3 他の行動に対する、不干渉・放任の意を表す。「どうしても受験したいなら、受けさせるのだな」「好きなだけ食べさせなさい」
4 (多くは「させられる」「させたもう」の形で)尊敬の意を表す。現代では文語調の表現に用いられ、高い敬意を表す。「神よ、人々に恵みを垂れさせたまえ」→しむ →しめる →す →せる
[補説]「させる」は「御覧ぜさせられる」「講ぜさせる」のように、サ変動詞の未然形に付くこともある。
さ・せる[動]
1 人にある行為をするようにし向ける。「勉強を―・せる」
「人ニ損ヲ―・スル」〈ロドリゲス日本大文典〉
2 するにまかせる。することを許す。「好きなように―・せる」
[補説]現代の口語文法では、「さ」をサ変動詞「する」の未然形の一とし、それに助動詞「せる」の付いたものとしている。