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セントポーリア Saintpaulia ionantha; African violet

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

セントポーリア
Saintpaulia ionantha; African violet

イワタバコ科の多年草で,熱帯アフリカ原産。普通鉢植にして温室で栽培し観賞する。茎は長さ2~3cmで大部分地中にあり,葉は多肉質の円形または長楕円状卵形でロゼット状をなし,長さ7~8cmで両面は毛でおおわれる。株の中央から 10cmほどの花茎を伸ばし1~6個の花を総状につける。花は紫青色で直径約 3cm,やや唇形スミレに似ているところからアフリカスミレの名もある。欧米で改良が進み,白花やピンク,八重咲きなど園芸品種は非常に多い。葉挿しなどによって容易に繁殖するが,低温に非常に弱いため日本では温室外での越冬はむずかしい。

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デジタル大辞泉の解説

セントポーリア(〈ラテン〉Saintpaulia)

イワタバコ科の多年草。葉は卵円形で両面に毛を密生する。夏から秋に、スミレに似た濃紫・紫・桃・白色などの花を数個、総状につける。アフリカの原産で、観賞用に温室などで栽培される。アフリカすみれ。

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百科事典マイペディアの解説

セントポーリア

アフリカスミレとも。アフリカ原産のイワタバコ科の多年草で20種ほどが知られているが,一般に栽培されるのは交雑起源の園芸品種。全体に軟毛を密生し多肉質。茎は短く,葉は心臓形で,表は濃緑,裏は淡紫紅色を帯びる。
→関連項目ストレプトカーパス

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世界大百科事典 第2版の解説

セントポーリア【Saintpaulia】

イワタバコ科アフリカスミレ属の小型の多年草(イラスト)。この属は東アフリカに約21種が分布する。セントポーリア・イオナンタS.ionantha H.Wendl.,その他数種の交雑によって作出された多数の園芸品種がある。かれんな美しい花をつけ,また弱光下でもよく育つので,室内植物として人気がある。花や草の様子がスミレに似ているところから,英名をアフリカスミレAfrican violetと呼ばれるが,スミレの仲間ではない。

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大辞林 第三版の解説

セントポーリア【Saintpaulia】

イワタバコ科の多年草。熱帯アフリカ東部原産。葉・茎ともに多肉。高さ10センチメートルほど。葉は全体に毛があり、根生し、葉間から花茎が出て、スミレに似た花をつける。室内で栽培でき、多くの園芸品種がある。アフリカスミレ。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

セントポーリア
せんとぽーりあ
[学]Saintpaulia

イワタバコ科セントポーリア属の総称。熱帯アフリカ東部原産の多年草で、原種は約20種あり、発育形態によって短茎種と長茎種に分けられる。ほとんどの種が青紫色で、スミレに似た5弁花をつけるので、アフリカスミレAfrican violetともよばれる。品種改良の歴史は100年足らずであるが、花形、花色、葉形、葉色などは変化に富み、多くの品種がある。これらにはおもにアメリカで改良された趣味家用品種と、ドイツを中心に育成された生産者用品種とがある。暑さには弱いが室内で栽培できることから、生活環境の改善に伴って普及した植物といえる。
 栽培には温度18~24℃、湿度70%、光量約1万ルクスの温暖な環境が適しており、5℃以下の低温や直射日光のような強光に長時間当てると枯死する。用土はバーミキュライトとピートモスを半々に混ぜたものなどを用い、3~5号鉢に軽く植える。灌水(かんすい)はくみ置き水を用い、鉢土の表面が乾いたら与える程度とする。肥料は液肥を成長期に月2回の割合で施す。縞花(しまばな)品種以外は葉挿しによって容易に増殖できる。[唐澤耕司]

文化史

セントポーリア属は18種知られるが、原産地はタンザニアとケニアの一部に限定され、その発見は遅かった。1892年(1850年説もある)当時ドイツ領東アフリカのウサンバラ地方の長官ウォルター・フォン・セントポール男爵Walter von Saint-Paul(1860―1910)が、タンザニア北部のタンガ海岸で最初の種を発見、ドイツに送った標本からヘレンハウゼン王室植物園長のヘルマン・ウェンドランドHermann Wendland(1825―1903)が発見者を記念した属をたて、セントポーリア・イオナンタSaintpaulia ionantha H. Wendl.と命名した。イオナンタはスミレのようなという意味。1930年にアメリカのアーマコスト・アンド・ロイストン社がイオナンタとコンフーサS. confusa B. L. Burtt.の雑種ブルーボーイを作出、その子孫から新品種が続々誕生し、ブームの礎(いしずえ)となった。[湯浅浩史]

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