コトバンクはYahoo!辞書と技術提携しています。

ゾウガメ Testudo elephantopus; Galápagos tortoise

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

ゾウガメ
Testudo elephantopus; Galápagos tortoise

カメ目リクガメ科。甲長 1.5m,体重 180kgにも達する巨大なカメで,ガラパゴス諸島に産し,ガラパゴスゾウガメとも呼ばれる。諸島のなかの島により少しずつ形態が異なり,いくつかの亜種に分けられている。草食性で,サボテンの茎をはじめ樹木,草本の葉,果実などを食べる。卵は直径 8cmほどの球形をしている。寿命は 180~200年といわれるが,食用や油採取用に多数捕獲されて絶滅の危機にあり,国際保護動物として保護されている。なお,ガラパゴス諸島以外にも,たとえばアルダブラ,セーシェル両諸島にアルダブラゾウガメ T. giganteaなど同属のリクガメがみられ,それらを総称してゾウガメと呼ぶこともある。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

百科事典マイペディアの解説

ゾウガメ

陸生では最大のリクガメ科のカメ。甲長1mを超え,体重は250kgに達する。現生種には,インド洋のセーシェル諸島,アルダブラ諸島に分布するアルダブルゾウガメと,太平洋のガラパゴス諸島に分布するガラパゴスゾウガメの2種が知られている。背甲は厚くて丸みを帯び,暗褐〜黒色。四肢や頸(けい)部の皮膚は厚くてゾウの皮膚に似る。完全な陸生で草原などにすみ,サボテンなどを食べる。かつては多数生息していたが,乱獲のため現在は絶滅に瀕(ひん)している。
→関連項目ガラパゴス[諸島]

出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

ゾウガメ
ぞうがめ / 象亀
giant tortoise

爬虫(はちゅう)綱カメ目リクガメ科に属する陸生では最大のカメ類の俗称。インド洋上のアルダブラ、セイシェル両諸島に分布するアルダブラゾウガメGeochelone giganteaと、エクアドル領ガラパゴス諸島に分布するガラパゴスゾウガメG. elephantopusのリクガメ属2種が知られる。ゾウガメの名は、ドーム状の重い甲を支える柱状の太い四肢や長い頸部(けいぶ)の皮膚のようすがゾウを思わせることに由来する。動物園などで飼育される種の大半はアルダブラゾウガメで、甲長の最大が1.23メートルに達する。餌(えさ)は植物質である。1766年にフランスの探検家マリオンによりセイシェル諸島からモーリシャス諸島に運ばれた「マリオン」ゾウガメは、152年間の飼育記録を樹立した。来島時すでに成体であったことから、寿命は180年ほどと考えられている。ガラパゴスゾウガメは背甲前縁の項甲板(こうこうばん)を欠き、生息する11の島ごとに甲の型が異なり、ダーウィンの進化論の根拠の一つともなった。15亜種に分類されるうち、過去の乱獲や持ち込まれた家畜の圧迫で、島によりすでに絶滅したものもある。残りも危険な状態に置かれ、すべて厳重な保護下にある。主食はウチワサボテンの新芽や果実である。卵生で、多いものは一度に20個余りを産み、200日余で孵化(ふか)する。[松井孝爾]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

ゾウガメの関連キーワードダーウィンフィンチアルダブラ[諸島]ロンサム・ジョージサンディエゴ動物園日本のおもな動物園ビクトリア植物園セイモアノルテ島ロンサムジョージリクガメ(陸亀)ゾウガメ(象亀)隔離(生物学)アルダブラ環礁ホノルル動物園サンタクルス島グアム動物園プリズン島ピンソン島スカレシアイサベラ島セイシェル共和国

今日のキーワード

スタットキャスト

大リーグの全30球場に高精度カメラやレーダーを設置し、ボールや選手の動きを細かく分析。走攻守全てで、これまで分からなかったデータを解析し、試合やチーム作りに生かせる。例えば投手では、投げる球種の回転数...

続きを読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android

ゾウガメの関連情報