ぞえ(その他表記)Zōē

精選版 日本国語大辞典 「ぞえ」の意味・読み・例文・類語

ぞ‐え

  1. ( 終助詞の「ぞ」と「え」が重なったもの ) 文末活用語の終止形を受け、念をおすのに用いられる。近世語
    1. [初出の実例]「もんがくわけ入てためしをたってくれうぞえ龍王め、りうわうめ」(出典:幸若・文学(寛永版)(室町末‐近世初))
    2. 「コリャわたしが心のたけじゃぞへ」(出典:滑稽本・東海道中膝栗毛(1802‐09)七)

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改訂新版 世界大百科事典 「ぞえ」の意味・わかりやすい解説

ゾエ
Zōē
生没年:978-1050

ビザンティン帝国女帝在位1042年。父コンスタンティノス8世の死後2度結婚(1028年ロマノス3世,1034年ミハエル4世),後にミハエル4世の甥ミハエル5世の反逆市民支持で打ち破り,妹テオドラと共同統治した(1042)。同年コンスタンティノス9世と3度目の結婚をし,夫が即位した後は以前の奔放な生活に終止符を打った。道徳的退廃と文化の爛熟宮廷革命と後継者争い,国費の乱費と国政弛緩に象徴されるマケドニア朝(867-1056)時代の代表的人物である。
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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ぞえ」の意味・わかりやすい解説

ゾエ
Zōē Porphyrogenētē

[生]978
[没]1050
ビザンチン皇帝 (在位 1042) 。ロマヌス3世皇妃コンスタンチヌス8世の娘。父帝に息子がいなかったため,50歳代になってロマヌス3世と結婚,父の死後帝位にあった夫を宦官ヨハネスと謀殺し,その弟のミカエル4世と結婚。4世の死 (41) 後,4世の甥のミカエル5世修道院に送られたが,首都コンスタンチノープルの住民の支持で復帰,妹のテオドラと共同統治者となった (42) 。次いでコンスタンチヌス9世と3度目の結婚をし3人が共治。その後は信仰に生き,科学の粋を集めた化粧薬をつくらせて使用し,死ぬまで美しさを失わなかったという。

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