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タラント Taranto

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

タラント
Taranto

古代名タラス Taras (ギリシア語) ,タレンツム Tarentum (ラテン語) 。イタリア南部,タラント湾奥に位置する軍港商港都市。プーリア州タラント県の県都。かつては半島に位置したが,15世紀にアラゴンフェルディナンド1世 (ナポリ王) が地峡部を開削して水道を通したために,岩石島の旧市と,本土側の新市とに分れた。前 700年頃にギリシア人の植民都市として建設され,指導的な位置にあった。ローマ時代には毛織物工業で栄え,ビザンチン,東ゴート,ノルマンなどの支配下におかれ,1861年のイタリア独立とともに,戦略上の重要性から軍港となった。旧市街には,古代の城,アラゴン公の城 (1480再建) ,イスラム風ゴシック様式の大聖堂 (11世紀) などが残り,狭い道をはさんで家屋が密集する。博物館は陶器など古代ギリシア遺物の収集で知られる。新市街は,軍港設備や兵器工場があり,南部開発の拠点として,製鉄業をはじめ造船,化学,煉瓦,食品などの工場が立地。商港としても活気づいている。カキとイガイが養殖される。人口 19万1810(2011推計)。

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デジタル大辞泉の解説

タラント(〈ギリシャ〉talanton/〈英〉talent)

古代ギリシャ・ヘブライの重量単位、貨幣単位。タレント

タラント(Taranto)

イタリア南部、プーリア州の港湾・工業都市。タラント湾の北部に位置する。紀元前8世紀にスパルタ人により建設され、紀元前4世紀に古代ギリシャの植民都市群の中心地になり、海洋貿易の拠点として栄えた。19世紀末以降、第二次大戦後の復興期に至るまで、海軍工廠(こうしょう)、造船所、製鉄所などが建設された。マーレピッコロ潟湖とマーレグランド湾の間の小島にある旧市街には、タラント大聖堂、サンドメニコマッジョーレ教会、アラゴン家のフェルディナンド1世が建てた城などの歴史的建造物が残されている。ターラント。

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デジタル大辞泉プラスの解説

タラント

ロットが販売するサンダル

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大辞林 第三版の解説

タラント

古代ギリシャ・ヘブライなどの重量単位および貨幣単位。

タラント【Taranto】

イタリア南部、イオニア海に臨む港湾都市。鉄鋼業が発達。付近はカキの養殖で有名。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

タラント
たらんと
Taranto

イタリア南部、プーリア州にあるタラント県の県都で、港湾・工業都市。ギリシア名タラスTaras、ラテン名タレントゥムTarentum。人口20万1349(2001国勢調査速報値)。タラント湾の北部湾奥、マーレ・ピッコロとよばれる広いラグーン(潟湖(せきこ)、面積20平方キロメートル)の入口に位置する。西側に小湾マーレ・グランデがあり、ラグーンとの境界をなす小さな島を中心として旧市街が形成された。島はかつては本土と陸続きであったが、1480年に運河によって分断され、1887年に橋で結ばれた。旧市街には大聖堂(12世紀再建)、アラゴンのフェルディナンド1世(ナポリ王)によって再建された城(1480)、サン・ドメーニコ・マッジョーレ教会(1302)などがあり、中世のおもかげが残されている。それに対して、東側本土には碁盤目状の道路を有する新市街、北側本土には工業地区が広がる。1861年のイタリア王国成立当時は人口2万8000の港町であったが、1883年の海軍工廠(こうしょう)建設と第一次世界大戦直前期における大造船所の設立によって、軍港・造船の町として発展した。1960年代になると南部開発政策の一環として、産業復興公社IRI(イリ)傘下の企業イタルシデルにより最新鋭の大製鉄所が建設され、それを契機にセメント、金属機械、化学などの関連諸工業も展開された。また漁業も重要で、マーレ・ピッコロではイガイとカキの養殖が盛んに行われている。[堺 憲一]

歴史

紀元前8世紀にスパルタ人によって建設された。タラント湾南西岸のギリシア植民市シバリスの没落(前510)後、南イタリアのギリシア植民市群マグナ・グラエキアの中心都市になり、前4世紀に全盛期を迎えた。しかし前272年に始まるローマの支配下では、かつての重要性は大きく損なわれる。6世紀以降はゴート人を皮切りに、支配者が相次いで交代した。ナポレオン戦争期にはフランスの海軍基地となった。軍港としての機能は、その後1815~60年の両シチリア王国時代には等閑視されたが、スエズ運河の開通後ふたたび脚光を浴びるようになった。[堺 憲一]

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