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タンタル tantalum

翻訳|tantalum

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

タンタル
tantalum

元素記号 Ta ,原子番号 73,原子量 180.9479。周期表5族に属する。常にニオブと共存し,主要鉱石はニオブ石,タンタル石である。地殻の平均含有量 2ppm,海水中の存在量 0.02 μg/l 。 1802年スウェーデンの化学者で鉱物学者の A.エケベリが発見。単体は灰色の展延性に富む硬い金属で,融点 2980℃,比重 16.64。線状に成形したときの抗張力は銅,ニッケル,白金などより大。耐食性に富み,高温ではよく水素を吸蔵する。空気中ではきわめて安定。フッ化水素酸以外の酸に不溶。したがって化学工業用耐酸性材料,熱交換器,ペン先,分銅,外科や歯科用の器材,真空管材料,整流器,レーダ用電子管材料などに広く使用されている。

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朝日新聞掲載「キーワード」の解説

タンタル

主にオーストラリアブラジルコンゴ(旧ザイール)、ルワンダカナダで生産されるレアメタル一種。携帯電話やノートパソコンの小型コンデンサーの材料として使われるほか、ゲーム機用の需要も高まり、高値で取引されるという。

(2012-02-15 朝日新聞 夕刊 1総合)

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百科事典マイペディアの解説

タンタル

元素記号はTa。原子番号73,原子量180.94788。融点2985℃,沸点5510℃。金属元素の一つ。1802年エーケベリーが発見。外見は白金に似た金属で,耐熱・耐食性大。

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世界大百科事典 第2版の解説

タンタル【tantalum】

周期表元素記号=Ta 原子番号=73原子量=180.9479地殻中の存在度=2ppm(49位)安定核種存在比 180Ta=0.0123%,181Ta=99.988%融点=2996℃ 沸点=5425℃比重=16.64(20℃)電子配置=[Xe]4f145d36s2おもな酸化数=II,III,IV,V周期表第VA族に属するバナジウム族元素の一つ。1802年スウェーデンのA.G.エーケベリーが,フィンランドのキミトおよびスウェーデンのイッテルビーで見いだされた新鉱石中から新元素として発見し,酸化物が過剰の酸にも溶けず塩として分離できなかったことから,たえず渇いているとして,地獄で飢えと渇きに苦しむギリシア神話タンタロスにちなんで命名した。

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大辞林 第三版の解説

タンタル【Tantal】

5 族(バナジウム族)に属する遷移元素の一。元素記号 Ta  原子番号73。原子量180.9。灰黒色の金属。展性・延性に富む。きわめて耐酸性が強く、高温でも強度が大きい。工業用耐酸材料・電子管材料などに用いられる。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

タンタル
たんたる
tantalum

周期表第5族に属し、バナジウム族元素の一つ。原子番号73、元素記号Ta。1802年スウェーデンのエーケベリがフィンランドおよびスウェーデンでみつけられた鉱石(タンタル石)の中から発見し、その反応が複雑で確認に苦労し、また、その酸化物が酸に侵されないところから、ギリシア神話のタンタロスにちなんで命名された。つねにニオブと共存する希元素である。鉱石からアルカリ融解でタンタル酸塩として抽出し、フルオリド錯塩に変えて分別結晶を行い、随伴するニオブと分離、融解塩の電解還元によって単体の金属を得る。白金に似た外観を呈し、展延性があり、耐力性、耐食性に富むが、展延性は不純物の混入によって著しく阻害される。水素の吸蔵力が大きく、暗赤色に加熱した状態で740倍の体積の水素ガスを吸蔵するが、これを真空中で加熱すると75%だけが放出され、残りはタンタルの水素化物となる。フッ化水素酸以外の酸に侵されないため、化学工業用耐酸材料に使われ、電子材料、合金材料などの用途もある。酸化数+の化合物が一般に安定であるが、+、+、+の化合物も知られている。Ta6Cl14・7H2Oのようなクラスター化合物、[(NH4)x(NH3)n](TaS2)のような層間化合物などの特殊な化合物もある。[岩本振武]

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世界大百科事典内のタンタルの言及

【エーケベリー】より

…1795年ラボアジエの体系にもとづく新しい化学命名法を初めてスウェーデンに導入した。97年,発見されたばかりの新元素酸化物イットリアについて詳細な研究を匿名で発表,また1802年には新元素タンタルを発見した。これは前年に発見されたコロンビウム(ニオブ)と混同されたが,46年になって別の元素であることが確証された。…

【高融点金属材料】より

…融点の高い金属材料,とくにタングステン,タンタル,モリブデン,ニオブと,これらの合金をさすことが多い。元素を融点の順に並べてみると,タングステン(3387℃),レニウム(3180℃),タンタル(2996℃),オスミウム(2700℃),モリブデン(2610℃),ニオブ(2468℃),イリジウム(2447℃),ホウ素(2300℃),ルテニウム(2250℃),ハフニウム(2150℃)となる。…

※「タンタル」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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