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ダイオウイカ ダイオウイカ Architeuthis japonica; giant squid

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

ダイオウイカ
ダイオウイカ
Architeuthis japonica; giant squid

軟体動物門頭足綱ダイオウイカ科。日本最大のイカで胴長 1.9m,全長は触腕を伸ばすと 6.5mに及ぶ。外套は長紡錘形,背面先端にある鰭は左右に広げると卵形になる。腕は細く長く,触腕は特に長く胴長の 3.5倍もある。

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出典|ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
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知恵蔵2015の解説

ダイオウイカ

ダイオウイカ科に分類される巨大なイカ。日本で発見されている個体は、上半身部分の「外套(がいとう)長」が約1.8メートル。足も合わせると体長3~4メートルで、えさをつかむ長い触腕までを含むと約6.5メートルになる。ダイオウイカは南方海域の深海に生息し、海外では触腕も含めた大きさが18メートルになるものもいる。世界で最も大きい無脊椎動物とされ、欧州に伝わる伝説の巨大な頭足類「クラーケン」のモデルとなっている。
ダイオウイカは肉食性で、餌とするのは、自分よりも小さな魚やイカ、小動物。ニュージーランド近海の調査ではオレンジラフィーやホキ、ケンサキイカ(アカイカ)などを捕食していることが分かった。天敵はマッコウクジラで、マッコウクジラの胃の中からダイオウイカの軟骨などが発見されている。
生息しているのは、太平洋大西洋、日本では小笠原諸島など。深海にすんでいるためその詳しい生態は分かっておらず、台風の後などに死がいや弱ったものが沿岸に打ち上げられていた。生きている個体は赤茶色だが、傷がつくと体表面がはがれて白くなる。死んで打ち上げられたものはほとんど白く、アンモニア臭が強い。
2013年に、深海で泳ぐ様子が世界で初めてNHKスペシャルで番組になって以来、一気に知名度は増した。これは、国立科学博物館の窪寺恒己博士らの研究チームとNHKが、「深海プロジエクト」として進めてきた結果である。小笠原諸島周辺の深海でソデイカを餌としてダイオウイカをおびき寄せ、撮影した映像は、海外でも大きな話題となった。
また、NHKのコント番組「LIFE!~人生に捧げるコント~」でお笑いコンビドランクドラゴンの塚地武雅が着ぐるみを着て、ダイオウイカをモチーフとした「イカ大王」を演じて話題を集めており、ダイオウイカという巨大生物が広く認知されることにもつながったと考えられる。
近年、日本海沿岸での目撃情報が相次ぎ、定置網や底引き網にかかっている。富山湾では今冬、富山港周辺に姿を見せ、アマチュアカメラマンが泳ぐ姿を動画でおさめることに成功、国内外に報じられた。また、富山県魚津市にある魚津水族館では学芸員が撮影した動画と実物大の模型が一般公開されている。
ダイオウイカの目撃情報が増えた理由としては、一般人の認知度が高まり、情報提供の機会が増えたと考えられる一方、水温や生態系の変化、海流の流れが変わったことなど、ダイオウイカを取り巻く環境の変化があったと推測できるが、詳しい因果関係は分かっていない。

(若林朋子 ライター/2016年)

出典|(株)朝日新聞出版発行「知恵蔵2015」
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百科事典マイペディアの解説

ダイオウイカ

軟体動物ダイオウイカ科。外套(がいとう)長1.2m,触腕も含めると6m以上にもなる。形はスルメイカに似て胴が細い。日本近海の深海にすみ,まれに海岸に死後漂着したり,マッコウクジラの胃から発見される。
→関連項目イカ

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知恵蔵miniの解説

ダイオウイカ

世界各地の深海に生息する巨大なイカの一種。学名Architeuthis。世界最大の無脊椎動物・頭足類であり、これまで発見された最大の個体は、体長17.5メートル、体重1トン。2004年、国立科学博物館の研究者・窪寺恒己らが初めて生きたダイオウイカの撮影に成功し、06年12月には、窪寺とNHK調査チームが体長7メートルのダイオウイカを捕獲した。13年、窪寺らの研究チームが、生きているダイオウイカの動画の撮影に世界で初めて成功し話題を呼んだ。

(2013-1-21)

出典|(株)朝日新聞出版発行
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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

ダイオウイカ
だいおういか / 大王烏賊
giant squid
[学]Architeuthis japonica

軟体動物門頭足綱ダイオウイカ科のイカ。巨大な種で、体長は外套(がいとう)(胴)長約2メートル、触腕を伸ばすと6.5メートルに達し、吸盤は直径20ミリメートルに及ぶ。外套は長い紡錘状で、ひれは左右に広がって卵形になる。腕は細く長い。触腕は外套長の約3.5倍もある。日本産最大のイカで、死後各地の海岸に打ち上げられることがあり、また、マッコウクジラの胃の中からも発見される。この類は大形すぎて、科学者が全体を見ることのできる機会が少ないので、分類がはっきりしていない。北大西洋から知られた一標本は外套長約6メートルに達したと報告されている。[奥谷喬司]

出典|小学館 日本大百科全書(ニッポニカ) この辞書の凡例を見る
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