ダフール(達斡爾)族(読み)ダフールぞく

改訂新版 世界大百科事典 「ダフール(達斡爾)族」の意味・わかりやすい解説

ダフール(達斡爾)族 (ダフールぞく)
Dá wò ěr zú

中国少数民族の一つ。〈達呼爾〉と表記されることもある。人口約12万1500(1990)。ダウール,ダゴールとも呼び,ダゴール語を話す。おもな居住地域は東北地方の嫩江(のんこう)右岸で,ほかに内モンゴル(蒙古)自治区,新疆ウイグル(維吾爾)自治区にも小集団をつくって散住する。生業農耕牧畜で,近年までシャマニズムが信仰されてきた。17世紀中ごろまでは,アムール川黒竜江)の支流であるアルグン(額爾古納)川やゼーヤ川の谷あいに住み,嫩江流域に移住したのは,17世紀の末ころとされている。
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百科事典マイペディア 「ダフール(達斡爾)族」の意味・わかりやすい解説

ダフール(達斡爾)族【ダフールぞく】

中国,内モンゴル自治区黒竜江省新疆ウイグル自治区に主に居住する民族言語はモンゴル語系。かつて黒竜江(アムール川)北岸に居住し,17世紀中期以降,帝政ロシア植民政策の影響により南下し,のち清朝の八旗に編入されたという。新疆に居住するのは辺境防衛のため動員された者の末裔。かつて農業以外に狩猟漁労にも従事した。中国に約12万人(1990)。
→関連項目内モンゴル自治区黒竜江[省]フフホト

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ダフール(達斡爾)族」の意味・わかりやすい解説

ダフール(達斡爾)族
ダフールぞく

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