ダルマツィア

百科事典マイペディアの解説

ダルマツィア

バルカン半島西部,アドリア海沿岸の地方。北西はパグ島から南東はコトル湾湾口までの細長い海岸地帯で,ほとんどが1991年にユーゴスラビアより独立したクロアチア領。中心都市はスプリト。大部分が石灰岩山地からなる。ブドウ・オリーブ栽培,牧羊,漁業が行われるが,近年は造船・アルミニウム・セメントなどの工業が活発。石灰岩,大理石,ボーキサイトなどを産する。前33年ローマの属州となった。7世紀にクロアチア人,セルビア人が移住。15世紀以後ベネチア,トルコ,オーストリアの支配を経て1918年ユーゴスラビア領。北部のクニンを中心とするクライナ地方には新ユーゴスラビアからのクロアチア分離に反対するセルビア人が多い。
→関連項目ザダルヘルツェゴビナ

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世界大百科事典 第2版の解説

ダルマツィア【Dalmacija】

クロアチアの南海岸部の名称。正確には北はリエカとザダル間のベレビットVelebit山塊(最高峰1746m)から,南はユーゴスラビアのコトル湾までの海岸線を,東は後背地のディナル・アルプス山脈,西部はアドリア海中央以東の島々を含む。主要都市はスプリト,ザダル,シベニクドゥブロブニク。北西部や南端の一部を除くとすべて起伏のはげしいカルスト地帯なので,可耕地はきわめて少ない。暑い夏と穏やかな冬という典型的な地中海式気候のため,ブドウ酒用のブドウ,野菜,果物とくにオリーブ,イチジク,アーモンドなどが栽培されている。

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