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チオシアン酸カリウム チオシアンさんカリウム

百科事典マイペディアの解説

チオシアン酸カリウム【チオシアンさんカリウム】

化学式はKSCN。比重1.886,融点172.3℃。無色潮解性の結晶ロダンカリとも。500℃で分解,水,アセトンアルコール可溶。銀イオンなどの分析試薬染料合成,写真剤などに使用。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

チオシアン酸カリウム
ちおしあんさんかりうむ
potassium thiocyanate

チオシアン酸のカリウム塩。ロダンカリ、ロダン化カリウム、硫シアン化カリウムなどともいう。チオシアン酸アンモニウム水溶液に水酸化カリウムを加えて濃縮すると得られる。シアン化カリウムを硫黄(いおう)と混合して加熱し、水で抽出して結晶させる方法もある。潮解性の無色の結晶。水によく溶ける。アルコール、アセトンなどにも溶ける。弱酸性溶液中で鉄()イオンと作用して赤色を呈する。この発色には[Fe(SCN)63-イオンの生成が関与しているものと考えられる。この反応は鉄()およびチオシアン酸イオンの検出に利用される。チオ尿素、染料、医薬の製造原料となるほか、写真、織物の染色および捺染(なっせん)などの補助剤に用いられる。水に溶解するとき吸熱するので寒剤にも使用される。血圧降下剤としての用途もある。[鳥居泰男]

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世界大百科事典内のチオシアン酸カリウムの言及

【チオシアン酸】より

…水溶液は強い一塩基酸となる。チオシアン酸カリウムに硫酸水素カリウムを作用させると得られる。塩類は安定で多くの種類が知られている。…

※「チオシアン酸カリウム」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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