コトバンクはYahoo!辞書と技術提携しています。

チャセンシダ maidenhair spleenwort

2件 の用語解説(チャセンシダの意味・用語解説を検索)

世界大百科事典 第2版の解説

チャセンシダ【maidenhair spleenwort】

山林中の岩上や路傍の石垣に生えるチャセンシダ科の常緑性シダ(イラスト)。根茎は短く,高さが10~30cmの葉を叢生(そうせい)する。葉柄は光沢のある紫褐色で基部に小さな鱗片をつける。葉面は単羽状で,羽片は30対を超えることがある。羽片は短い柄をつけ,卵形,円頭,基部は上側が円い切形で下側はくさび形となり,長さ1.5cmに達する。胞子囊群は脈に沿って長く伸び,包膜におおわれる。日本の各地に生育し,世界の温暖帯に分布していることになっているが,種内に二倍体や四倍体が識別されるほか,単純な構造のものではないようである。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト
All Rights Reserved. Copyright (C) 2015, Hitachi Solutions Create,Ltd. 収録データは1998年10月に編集製作されたものです。それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。また、本文中の図・表・イラストはご提供しておりません。

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

チャセンシダ
ちゃせんしだ / 茶筅羊歯
maidenhair spleenwort
[学]Asplenium trichomanes L.

チャセンシダ科の常緑性シダ。石垣や岩の割れ目に生える。直立した短い根茎から1回羽状の葉が多数束生し、葉柄、葉軸とも栗(くり)褐色で光沢がある。大きなものは高さ30センチメートルに達する。分布は広く、南北アメリカ、ヨーロッパ、アフリカ、アジア、オーストラリアとほとんど全世界にまたがる。中国では地下部を熱病などに薬用する。インドでは全草の煎汁(せんじゅう)を緩下(かんげ)剤、去痰(きょたん)剤とし、葉をいぶした煙を鼻かぜの治療に用いる。近縁種のイヌチャセンシダA. tripteropusとの間に雑種があり、アオチャセンシダとよばれる。[栗田子郎]

出典|小学館 日本大百科全書(ニッポニカ) この辞書の凡例を見る
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの解説は執筆時点のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

チャセンシダの関連キーワード葵菫一葉白藻茶筅師茶筅羊歯びらんじゆいきり路傍の石路傍の人袋羊歯

今日のキーワード

大統領補佐官

各種政策の立案その他に関し,側近として大統領に助言する役職だが,実質上はブレーン,顧問として多面的な役割を担う。憲法で定められた唯一の行政責任者である合衆国大統領は,強大な権力を持つにもかかわらず,議...

続きを読む

コトバンク for iPhone