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ツックマイヤー Carl Zuckmayer

デジタル大辞泉の解説

ツックマイヤー(Carl Zuckmayer)

[1896~1977]ドイツの劇作家。米国に亡命し、のちスイスに定住した。作「ケーペニックの大尉」「悪魔の将軍」など。ツックマイアー

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百科事典マイペディアの解説

ツックマイヤー

ドイツの劇作家。一時米国に亡命。出世作《楽しいブドウ山》は表現主義時代の終りを告げた新即物主義的な民衆喜劇。官僚主義を風刺した《ケーペニック大尉》(1931年)やナチスに加担した軍人の悲劇を扱った《悪魔の将軍》(1946年)などのほか,小説や詩もある。

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世界大百科事典 第2版の解説

ツックマイヤー【Carl Zuckmayer】

1896‐1977
ドイツの劇作家。ライン地方のブドウ酒商の息子で,第1次大戦に従軍後,大学で自然科学を学ぶかたわら,社会主義運動に参加。その後,演出助手や文芸部員として各地を渡り歩き,ラインハルトのベルリン・ドイツ座に雇われ,ブレヒトの同僚だったこともある。1925年,民衆喜劇《楽しいブドウ山》を発表すると,そこに描かれた奔放な性の謳歌を織りまぜる民衆生活の素朴な哀歓が,表現主義演劇の抽象的な絶叫に飽きた観客を魅了し,大当りをとった。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

ツックマイヤー
つっくまいやー
Carl Zuckmayer
(1896―1977)

ドイツの劇作家。ライン・ヘッセン州のナッケンハイムにぶどう酒醸造業者の子として生まれる。第一次世界大戦に従軍したのち、1920年ころから演劇活動に入った。故郷の自然と生活をユーモアとバイタリティーに満ちた筆致で描いた戯曲『楽しい葡萄(ぶどう)山』(1925)は、都会的、前衛的な表現主義劇に倦(う)んだ人々に好評をもって迎えられ、彼の出世作となった。その後『シンダーハネス』(1927)、『カタリーナ・クニー』(1928)のような民衆劇風な作品や、痛烈な社会風刺劇『ケーペニックの大尉』(1931)を発表するかたわら、小説や映画シナリオにも手を染めるなど多才ぶりを発揮した。1920年代なかばからオーストリアのザルツブルク近郊に居を定めていたが、39年にアメリカに亡命して農場を経営した。第二次大戦後ヨーロッパに帰り、ナチス時代のドイツ軍人の悲劇を描いた『悪魔の将軍』(1946)で大成功を収め、引き続き、フランスのレジスタンス運動を題材にした『殉難の歌』(1950)、原子力研究者を主人公にした『冷たい光』(1955)など、時局的なテーマを扱った戯曲を発表している。[山口知三]
『加藤衛訳『たのしいぶどう山』(『現代世界戯曲全集2』所収・1952・白水社)』

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