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ツバメオモト

百科事典マイペディアの解説

ツバメオモト

北海道,本州(奈良県以北)の深山の樹林内にはえるユリ科多年草。葉は短い根茎上に数個集まってつき,長楕円形で柔らかく,長さ20cm内外。5〜7月,葉心から高さ20〜70cmの花茎を出し,上方に数個の花をまばらにつける。

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世界大百科事典 第2版の解説

ツバメオモト【Clintonia udensis Trautv.et Mey.】

亜高山帯の針葉樹林下に多いユリ科の多年草(イラスト)。本州(奈良県以北),北海道からアジア大陸東北部にかけて広く分布し,ヒマラヤには別亜種が分布する。ヒマラヤの植物相が日本や中国と深い関連をもつことを示す一例として知られる。5~6月,高さ20~30cmの花茎の上部にややまばらな総状花序をつける。花は白色。果時には茎は40~70cmとなり,漿果(しようか)はるり色で美しい。葉は地上茎の下部に集まり,基部は鞘(さや)状に茎をつつみこむ。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

ツバメオモト
つばめおもと
[学]Clintonia udensis Trautv. et Mey.

ユリ科の多年草。短いわずかに斜め上に伸びる根茎から黄白色の根を多数出す。葉は倒卵状長楕円(ちょうだえん)形で、地下茎の上部に集まり重なり合ってつき、長さ15~30センチメートル、やや肉質で厚く、縁(へり)に軟毛がある。花期は5~6月で、花茎は初め10~30センチメートル、果期には50センチメートル前後に達する。花は白色、散房状総状花序に4~10個つく。果実は球形の液果で、径約1センチメートル、初め瑠璃(るり)色で熟すると黒色となる。北海道から奈良県以北の本州の亜高山針葉樹林内に生え、千島、樺太(からふと)(サハリン)から中国、ヒマラヤにかけて広く分布する。[河野昭一]

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