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ツバメチドリ Glareola maldivarum; Oriental pratincole

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

ツバメチドリ
Glareola maldivarum; Oriental pratincole

チドリ目ツバメチドリ科。全長 23~27cm。背面と胸は灰褐色,腹は白色である。夏羽(→羽衣)ではクリーム色の喉が眼下からぐるりと黒い線模様で縁どられ,特徴的な顔つきをしている。冬羽では全体にぼやけた色彩になる。は長く,裏面の後方(風切)が黒く,前方(下雨覆)が栗色。尾は燕尾形で,飛ぶ姿がツバメに似ていることから和名がつけられた。インドからインドシナ半島モンゴル東部から中国東部,シベリア東南部に繁殖分布し,中国南部,インドシナ半島,東南アジアオーストラリアで越冬する。日本では,毎年本州中部を中心に旅鳥(→渡り鳥)として渡来し,広い埋立地や砂原,河原などで見られ,繁殖も確認されている。以前はまれにしか観察されなかったが,近年渡来数が増加している。昆虫食で,おもに空を飛び回りながら捕食する。「くりり,くりり」と鳴く。なお,ツバメチドリ科 Glareolidaeは 4属 17種からなる。

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百科事典マイペディアの解説

ツバメチドリ

ツバメチドリ科の鳥。翼長18cm。ツバメチドリ科の鳥はツバメのような翼と尾をもち,世界に8種いる。ナイルチドリもこの一種。ユーラシア南東部に分布し,東南アジアで越冬する。
→関連項目チドリ(千鳥)

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

ツバメチドリ
つばめちどり / 燕千鳥
pratincole

広義には鳥綱チドリ目ツバメチドリ科ツバメチドリ属に含まれる鳥の総称で、狭義にはそのうちの1種をさす。この属Glareolaには8種が知られていて、ヨーロッパ、アジアの南部、アフリカ、オーストラリアなどに分布する。草が少量生えている荒れ地、干上がった沼沢地など広い場所に生息し、繁殖する。密ではないが、コロニーをつくる。翼は細長くて飛行速度も速く、空中でバッタ類やトンボ類などの昆虫をとらえ餌(えさ)にしている。
 種のツバメチドリG. maldivarumは、全長26.5センチメートル。上面と胸はオリーブ褐色で、下面は淡色。尾は燕尾(えんび)で長めである。のどはクリーム色で、それを囲む黒線をもつ。アジアの温帯、熱帯に広く分布し、日本でも全国から記録はあるが希種。しかし近年、西南日本では繁殖するものがある。[柳澤紀夫]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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