テオティワカン遺跡(読み)テオティワカンいせき(その他表記)Pre-Hispanic City of Teotihuacán

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「テオティワカン遺跡」の意味・わかりやすい解説

テオティワカン遺跡
テオティワカンいせき
Pre-Hispanic City of Teotihuacán

メキシコの首都メキシコシティーの北約 50km,アナワク高原にある古代都市遺跡。紀元前後から8世紀頃まで栄えたものとみられるが,この都市を築いた民族は不明。南北に延びる長さ 2.5km,幅 40mの「死者大通り」を中心に,太陽軌道と密接な関係にある「太陽のピラミッド」「ケツァルコアトル神殿」「月のピラミッド」など多くの遺跡,彫刻壁画が残る。雛壇のようなピラミッドをはじめとする大型建築は4世紀頃までに完成し,4世紀から7世紀にかけて黄金時代を迎えたものとみられる (→テオティワカン文化 ) 。 1987年世界遺産文化遺産に登録。

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世界の観光地名がわかる事典 「テオティワカン遺跡」の解説

テオティワカンいせき【テオティワカン遺跡】

メキシコの首都メキシコシティにある遺跡。メキシコ中央高原2番目の規模を誇るテオティワカン文明の遺跡で、なかでも最大の建造物で「太陽のピラミッド」と名づけられた巨大なピラミッドは、高さ64mで、一辺の長さが225mにもなる。「月のピラミッド」は死者の道の北の端に位置し、1998年に内部発掘が行われて、生けにえにされたと思われる人骨などが発見された。「ジャガーの神殿」は、遺跡内で壁画がほぼオリジナルに近い原色かつ完璧な形で残っている数少ない遺跡である。◇「テオティワカン」は「神々の集う場所」という意味。

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世界遺産情報 「テオティワカン遺跡」の解説

テオティワカン遺跡

テオティワカンはメキシコシティ北東約50kmの地点にあり、紀元前2世紀から6世紀まで存在した巨大な宗教都市遺跡です。当時の新大陸では最大規模を誇っており、最盛期には10万〜20万人が生活を営んでいましたが、7世紀には謎に包まれたまま滅亡しました。極めて計画的に設計された都市で、太陽のピラミッド、月のピラミッドそして南北5キロにわたる道(「死者の大通り」)が基点となり、各施設が配置されています。古代都市テオティワカンとして、1987年に世界遺産(文化遺産)に登録されました。

出典 KNT近畿日本ツーリスト(株)世界遺産情報について 情報

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