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テソ族 テソぞくTeso

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

テソ族
テソぞく
Teso

イテソ族 Itesoともいう。ナイロ=ハム語 (パラ=ナイル語) 系のカラモジョン族と同系の半農半牧民。人口約 170万と推定される。ウガンダ中東部に住む北テソ族と,エルゴン山南部のウガンダとケニアの国境地帯に住む南テソ族に分れる。現在では農耕に重点をおき,綿花,タバコなどの換金作物の栽培に熱心である。伝統的に首長制をもたず,年齢組体系は植民地時代にほとんど消滅した。多数の父系氏族は特定のタブー群をもち,婚姻と複雑な妻の編入儀礼の基礎となっている。2世代の複合家族が社会的単位で,リニージ分節体系はみられない。平等主義的価値観が社会行動の原理となっており,全体的な統合は弱い。至高神エデケはキリスト教と習合しているが,近年は隣接諸族の影響を受けて死霊祭祀が盛んになっており,南テソ族では埋葬後約3~20年に遷骨を行う。

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世界大百科事典 第2版の解説

テソぞく【テソ族 Teso】

東アフリカ,ウガンダの中東部に住む北テソ族(約50万。1969)と,ケニア・ウガンダ国境のブシアを中心に両国にまたがって住む南テソ族(約25万。1979)から成る半農半牧民。同言語系の他の牧畜民が現在でも伝統的生活を維持しているのに対し,20世紀初頭から近代的生活様式を取り入れてきた。ウガンダでは人口第2位の部族で,大学出のエリートや軍人,警官も多い。ケニアでは少数民族として不利な立場にあるが,民族的反発も強く,国家的エリートも少数ながら出している。

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世界大百科事典内のテソ族の言及

【ウガンダ】より

…【中村 和郎】
[住民,社会]
 国名が〈ガンダ族の国〉に由来するように,ガンダ族が最大の人口(1983年で17.8%)を持つ。ついでテソ族(8.9%),アンコーレ族(8.2%),ソガ族(8.2%),ギス族(7.2%),チガ族(6.8%),ランゴ族(6.0%)などが有力である。 ウガンダの住民構成は,さまざまな種族の移住の歴史により複雑になっている。…

※「テソ族」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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