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デーリ Déry Tibor

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

デーリ
Déry Tibor

[生]1894.10.18. ブダペスト
[没]1977.8.18. ブダペスト
ハンガリーの作家。第1次世界大戦中に新進作家として登場し,戦後の共産政権に参加して文学部門の委員をつとめた。両世界大戦間は逮捕と国外亡命を繰返し,その時期に自伝的長編小説『未完の文章』 Befejezetlen mondat (1933) など多くの作品を書いた。第2次大戦後は文壇の中心人物の一人として盛んな文筆活動を行なったが,『ニキ ある犬の物語』 Niki. Egy kutya története (56) などで体制批判の立場を明らかにし,1956年のハンガリー動乱に関係して4年間の獄中生活をおくった。晩年の短編集に『愛』 Szerelem (63) がある。

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百科事典マイペディアの解説

デーリ

ハンガリーの小説家。第1次大戦後革命運動に加わって亡命生活を送る。自伝的な長編《未完のことば》で認められ,第2次大戦後は中編《ニキ》などの作品で共産政権を風刺

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世界大百科事典 第2版の解説

デーリ【Déry Tibor】

1894‐1977
ハンガリーの小説家。裕福なユダヤ人商人の息子として生まれ,叔父重役を務める会社の労働者を通じて社会主義思想に目覚める。1917年ころより創作活動を始め,第2次大戦後に刊行された大作《未完のことば》(1947),《答え》(1950‐51)で文壇の指導的地位を得たが,短編《ニキ》(1956)で個人崇拝時代の非人間性を描き,56年の動乱に加わったために3年間投獄された。下獄後《判決なし》(1969)などで自由を求め,常にアクチュアルな問題に取り組む作家として国際的名声を得る。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

デーリ
でーり
Dry Tibor
(1894―1977)

ハンガリーの小説家。富裕なユダヤ人の家に生まれる。知識人グループを現代的心理で分析した長編『未完の言葉』(1947)により注目された。続編『答え』(1950~52)では、1930年代の労働者蜂起(ほうき)を扱っている。進歩的知識人として政治活動にもかかわり、亡命、投獄を経験。第二次世界大戦後は、再三、共産党の教条主義と対立し、ハンガリー事件の際には、党批判の中編『ニキ』(1956)が原因で、3年の刑に服した。その後、スターリンを模した長編『破門宣告者』(1965)がある。晩年もその筆力は衰えず、自伝的作品『判決なし』(1969)や、特異なジャンルの中編『アメリカのポップフェスティバルについての想像的ルポ』(1971)などを発表した。[岩崎悦子]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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