トラバース(読み)とらばーす(その他表記)Pamela L. Travers

デジタル大辞泉 「トラバース」の意味・読み・例文・類語

トラバース(traverse)

[名](スル)登山で、岩壁や山の斜面を横切って進むこと。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「トラバース」の意味・読み・例文・類語

トラバース

  1. 〘 名詞 〙 ( [英語] traverse ) 登山やスキーで斜面などを横断すること。
    1. [初出の実例]「一寸した岩壁をトラヴァースして」(出典:登山技術(1939)〈高須茂〉登山用語)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

日本大百科全書(ニッポニカ) 「トラバース」の意味・わかりやすい解説

トラバース(Pamela L. Travers)
とらばーす
Pamela L. Travers
(1906―1996)

イギリスの女流児童文学作家。オーストラリアクイーンズランドに生まれる。幼いころから詩や物語をつくるのをひそやかな楽しみにしていた。のちイギリスに渡り、女優ダンサージャーナリストなどの職業を経験。病気の回復後に自分の楽しみのために物語を書き始めたのがきっかけで、作家生活に入る。日常生活に魔法をもたらす不思議なナース主人公にした『風にのってきたメアリー・ポピンズ』(1934)が大好評を得て、『帰ってきたメアリー・ポピンズ』(1935)、『とびらをあけるメアリー・ポピンズ』(1943)、『公園のメアリー・ポピンズ』(1952)、『桜町通りのメアリー・ポピンズ』(1982)、『メアリー・ポピンズとおとなりさん』(1989)などと続編が出た。20世紀ファンタジーの名作とされ、20か国語に訳されている。ほかに『海を行き、陸を行き』(1941)など。

[八木田宜子]


トラバース(Morris William Travers)
とらばーす

トラバーズ

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「トラバース」の意味・わかりやすい解説

トラバース
Travers, Morris William

[生]1872.1.24. ロンドン
[没]1961.8.25. グロスターシャー,ストラウド
イギリスの化学者。医者の家に生れ,ロンドン大学卒業。同大学実験助手を経て,助教授 (1898) 。ブリストル大学化学教授 (1903) 。ロイヤル・ソサエティ会員 (04) 。 1906年インドに渡り,バンガロールのインド科学研究所所長。 14年帰国後,第1次世界大戦中を通じてワルサムストー・ガラス工場長をつとめ,のちガラス工業協会会長。ブリストル大学名誉教授 (27) 。ファラデー協会会長 (36~38) 。 1898年 W.ラムゼーとともにネオンクリプトンキセノンなど不活性ガスを発見。また,低温化学特に液体ガスの精密温度測定法の開発,ガラス化学,高温炉の開発,燃料工学などの諸分野で活躍。師のラムゼーの研究業績に関する史的研究,論文集の編集,伝記の著作でも知られている。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

百科事典マイペディア 「トラバース」の意味・わかりやすい解説

トラバース

登山用語。山の斜面,がれ場や岩壁などで,直登直降を避けて横切って進むこと。微妙なバランスが必要で,とくにテラス岩棚)のない岩壁などでは危険。

出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報

ASCII.jpデジタル用語辞典 「トラバース」の解説

トラバース

XML文書の構造を解析したり、処理したりする際に、ツリー構造を移動すること。

出典 ASCII.jpデジタル用語辞典ASCII.jpデジタル用語辞典について 情報

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android