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トラフグ Takifugu rubripes

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

トラフグ
Takifugu rubripes

フグ目フグ科の海水魚。全長 80cm。体はやや細長く肥大し,尾柄を除きほとんど側扁しない。頭は大きく四角張り,上下両顎にそれぞれ 2枚の歯板をもつ。体の背面と腹面には小棘が密にあり,ざらざらしている。背部は暗褐色で,胸鰭の後ろに大きな黒色斑がある。腹部は白い。フグ類のなかで最も美味とされるが,有毒魚として知られ,卵巣や肝臓などにテトロドトキシンと呼ばれる,いわゆるフグ毒をもち,毒性はきわめて強い。日本各地,朝鮮半島東岸,東シナ海北部,黄海ポー(渤)海に分布する。

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朝日新聞掲載「キーワード」の解説

トラフグ

漁獲量は1980年代はほぼ1千トン超で推移したが、近年伊勢・三河湾系群100~200トン、日本海・東シナ海・瀬戸内海系群200~300トン。料理には、てっちり(ふぐ鍋)、てっさ(ふぐ刺し)などがある。

(2016-02-17 朝日新聞 夕刊 1総合)

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百科事典マイペディアの解説

トラフグ

マフグ科の魚。地方名マフグ,モンブクなど。全長70cm内外。背面と腹面に小さいとげが密生し,胸びれと背びれ近くの黒紋が顕著。しりびれが白い。室蘭以南の日本,中国に分布。
→関連項目フグ(河豚)

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栄養・生化学辞典の解説

トラフグ

 [Takifugu rubripes].フグ目フグ科の海産魚.全長70cmほどになる.食用にするが,肝臓,卵巣などに毒がある.

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

トラフグ
とらふぐ / 虎河豚
[学]Takifugu rubripes

硬骨魚綱フグ目フグ科に属する海水魚。北海道以南の各地、および黄海、東シナ海に分布する。体の背面と腹面に小棘(しょうきょく)がある。体の背側は暗青色で小黒斑(こくはん)が散在し、腹側は白い。胸びれ後方の体側に白く縁どられた大きな黒紋がある。幼魚では背面に白い虫食い紋様がある。背びれと尾びれは暗青色、胸びれは白く、臀(しり)びれは赤い。全長は70センチメートルに達し、食用になるフグ類のなかでは大形種である。
 東シナ海では底延縄(そこはえなわ)で漁獲される。産卵期は3~5月で、卵は沈性粘着卵である。春生まれたものは、秋には20センチメートル、満1年で25センチメートル、満2年で35センチメートル、満3年で産卵する。最近は養殖も盛んに行われている。毒性は季節や個体により差があるが、12月~翌年6月に毒性が強くなり、有毒個体の割合も高くなる。肝臓、卵巣に強毒があり、肉、皮膚、精巣は無毒。フグ料理の最高級品として扱われるほか、フグ提灯(ぢょうちん)として土産(みやげ)物にもされている。[松浦啓一]

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