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トリニダード島 トリニダードとうTrinidad Island

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

トリニダード島
トリニダードとう
Trinidad Island

西インド諸島東部,小アンティル諸島南東端,ベネズエラ北東岸沖にある島。面積 4828km2。北東約 30kmにあるトバゴ島とともにトリニダード・トバゴ共和国を構成。北西岸に首都ポートオブスペインがある。北岸沿いに東西に山脈が延び,最高峰アリポ山 (940m) 。中部,南部にも低い山脈があるが,大半は平地で,低地は湿地帯となっているところが多い。南部には面積 2000km2に及ぶ油田地帯が広がり,南西部にピッチレークとして知られるアスファルトの鉱床がある。 1498年コロンブスに「発見」されてのち約 300年間スペイン領で,17世紀末~18世紀初め黒人奴隷の労働力によりカカオを栽培して繁栄。 18世紀末カトリック教徒の移住が奨励され,おもにフランス人が流入。 1797年イギリス軍に占領され,アミアン条約 (1802) によりイギリス領となった。砂糖植民地としての競合を恐れたバルバドスやジャマイカの有力プランターの反対や,奴隷制廃止運動が次第に盛んとなってきていたことから,イギリスはトリニダードへの奴隷導入をそれ以上進めず,19世紀初め白人の移住や中国人移住者の導入を試み,この時期にスペイン人が流入。さらに 1833年奴隷制廃止後はプランテーション労働者として大量のインド人を導入。 89年トバゴ島を合併,99年単一のトリニダード・トバゴ植民地となり,1962年独立。石油,天然ガス,アスファルト,石灰石,サトウキビ,ココナッツなどを産出。人口 103万 9100 (1980) 。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

トリニダード島
とりにだーどとう
Trinidad

カリブ海南東端、ベネズエラの北東沖にある島。面積4821平方キロメートル、人口128万2100(2001推計)。トリニダード・トバゴの主島で、首都ポート・オブ・スペイン(人口4万3396、1996)もこの島にある。低平な三つの山地が東西に走り、中央部の山地と北部の山地との間には平野がある。東部と西部の沿岸の一部はマングローブの茂る湿地帯である。北東貿易風の通路にあたり、年降水量は北部山地の東端では3800ミリメートルにも達するが、西海岸沿いでは1500ミリメートル程度になる。ポート・オブ・スペインの年平均気温は約25℃。
 西インド諸島のなかではプエルト・リコに次いで工業化が進んでいる島で、その中心となっているのが石油の採掘と精製である。島の南西部にあるピッチ湖は世界最大の天然アスファルトの産地であり、その周辺には多数の油田がある。そのほか、石油化学、繊維・織物、食品加工の工業も行われる。島の西部を中心にサトウキビ、カカオ、ココナッツが栽培される。サトウキビ・プランテーションの労働者として黒人やインド人が導入されたために、彼らの子孫が全住民の約80%を占める。[菅野峰明]

出典|小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について | 情報 凡例

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