出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
カリブ海南東端、ベネズエラの北東沖にある島。面積4821平方キロメートル、人口128万2100(2001推計)。トリニダード・トバゴの主島で、首都ポート・オブ・スペイン(人口4万3396、1996)もこの島にある。低平な三つの山地が東西に走り、中央部の山地と北部の山地との間には平野がある。東部と西部の沿岸の一部はマングローブの茂る湿地帯である。北東貿易風の通路にあたり、年降水量は北部山地の東端では3800ミリメートルにも達するが、西海岸沿いでは1500ミリメートル程度になる。ポート・オブ・スペインの年平均気温は約25℃。
西インド諸島のなかではプエルト・リコに次いで工業化が進んでいる島で、その中心となっているのが石油の採掘と精製である。島の南西部にあるピッチ湖は世界最大の天然アスファルトの産地であり、その周辺には多数の油田がある。そのほか、石油化学、繊維・織物、食品加工の工業も行われる。島の西部を中心にサトウキビ、カカオ、ココナッツが栽培される。サトウキビ・プランテーションの労働者として黒人やインド人が導入されたために、彼らの子孫が全住民の約80%を占める。
[菅野峰明]
西インド諸島南東端にあるトリニダード・トバゴの主島。面積4828km2。地体構造的には南アメリカ大陸に属する。北部に東西に走る山地があるほかは平たん地が広がる。最高峰は北部のアリポ山(940m)。年中高温の熱帯気候下にあるが,北東貿易風,海風が吹き比較的しのぎやすい。石油産業を中心にサトウキビ,コーヒー,カカオの栽培が盛ん。古くからの観光地で避寒地として有名。南西部にピッチ湖があることでも知られている。1498年コロンブスにより〈発見〉された。
執筆者:柳町 晴美
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
…正式名称=トリニダード・トバゴ共和国Republic of Trinidad and Tobago面積=5128km2人口(1996)=126万人首都=ポート・オブ・スペインPort of Spain(日本との時差=-13時間)主要言語=英語通貨=トリニダード・トバゴ・ドルTrinidad and Tobago Dollarカリブ海東部,西インド諸島の最南端にあり,ベネズエラの対岸に浮かぶトリニダード島とその北東32kmに位置するトバゴ島からなる共和国。1498年5月30日,コロンブスが第3次航海の際トリニダード島を〈発見〉し,アリポ山などの3峰を見てトリニダード(スペイン語で〈三位一体〉の意)と名づけた。…
※「トリニダード島」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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