トレーシングペーパー(英語表記)tracing-paper

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

トレーシングペーパー
tracing-paper

設計図や図面などを転写するときに用いられる薄い透光性のある紙の総称。下に置かれた文字や図などが,透けて見え,しかもある程度の強度がなければならない。一般に用いられているのは亜硫酸パルプを原料とし,スーパーカレンダをかけて仕上げてあるが,美濃紙ミツマタからつくられた和紙に化学処理を施したものが使われることもある。

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百科事典マイペディアの解説

トレーシングペーパー

さらし化学パルプを長時間叩解(こうかい)し,極度に粘性化して作った半透明の紙。原図の透写などに使う。靭皮(じんぴ)繊維を原料とし,手すきしたものもある。

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世界大百科事典 第2版の解説

トレーシングペーパー【tracing paper】

図形などをなぞって複写するために使用される,高い透明性をもった紙。一般の紙が不透明であるのは,細いパルプ繊維どうしの間に空隙があり,そこで光が屈折,反射されるからである。トレーシングペーパーは,パルプを長時間叩解(こうかい)し液体に近い状態にして作るので,繊維間に空隙がなく光が透過できる。さらに,通常の紙は不透明性を上げるために塡料を加えるが,トレーシングペーパーには加えない。紙層構造は密である。【臼田 誠人】

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大辞林 第三版の解説

トレーシングペーパー【tracing paper】

原図の透き写しや、複写用の原紙にするために使う、半透明で薄い筆記用紙。透写紙。複図紙。トレペ。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

トレーシングペーパー
とれーしんぐぺーぱー
tracing paper

パルプを高度に粘状叩解(こうかい)したものを主原料として製造した原図の透写用紙。普通、製品の主原料には木材を原料とする晒(さらし)化学パルプを用いるが、とくに薄く透明度の高い高級製品を製造する場合、マニラ麻や三椏(みつまた)などの靭皮(じんぴ)繊維を原料とする晒化学パルプを大量に配合する例が多い。薄く透明でかつじょうぶな紙を製造するため、一般に抄造に際し高度の叩解を行うが、さらに強度や透明度を向上させるために特殊な加工をすることが多い。[御田昭雄]

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精選版 日本国語大辞典の解説

トレーシング‐ペーパー

〘名〙 (tracing paper) 製図などの際に原図にあてて透写したり、複写機にかけて複写をとったりするのに用いる、薄い半透明の紙。透写紙。トレース紙。〔改訂増補や、此は便利だ(1918)〕

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