翻訳|drawing
ある品物をつくるときに,その品物の形や大きさを示すのにもっとも便利な手段はこれを図面にかくことである。このように品物を製作するのにもっとも有効かつ正確にかき表した図面を作成することを製図という。この品物にはふつうあらゆる工業製品が含まれ,その製図にもそれぞれの特殊性から機械製図,建築製図,土木製図,電気製図,化学製図,被服製図などの種類がある。一般に工業製品は立体であるから,これを図面という1枚の紙の上にかき表すためには,立体図学における投影の方法を用い,1個あるいは数個の投影図によりその形状を示し,これに寸法その他の必要事項を記入する。製図はそれ自身が目的物ではなく,製作のための手段であるから,簡略図その他の慣用図示法が用いられる点が立体図学と異なる。製図が具備すべき要件としては,その指示どおりに加工すれば正しい製品が得られること,見る人によって異なる解釈をする余地がないよう完全,正確,明りょうにかかれていることがあげられる。
図面は工業のことばであるといわれる。人の話すことばは,永い歴史の間,それぞれの時代の人々の生活に深くかかわってきた。工業のことばである図面も同様に,その時代時代の生産の様式に深くつながってきていることがわかる。
人類が絵画,あるいは図面を用いたのは有史以前のことであって,その根源までさかのぼることはできないが,すでに前何千年かに,多くの墳墓,神殿,王宮の壁などに,種々の壁画や浮彫を見ることができる。これらの古代の芸術家たちは,人や動物の姿をかいた場合は細部にわたって正しくかいていることが認められるが,例えば車や船をかいた場合,その正確さははなはだ疑わしいといわざるをえず,絵画から図面への道はまだまだ遠かったのである。やや下って前2世紀ころ,ギリシアのヘロンが著した《機械学》という本には,当時使用されていた多数の機械装置が挿図とともに記述されており,当時の技術を知るうえで貴重なものである。ただし,これらの文献に見られる図は本文に対する説明図であって,当時の実際の機械製作において,なんらかの図が使用されていたか否かはまったく不明であり,事物の形態を図によって表示することが,その事物をより明確に示しうるという意識の発生を推定しうるのみである。
中世に至り,以前のような絵画図の段階から大きく前進を見せることになったのは,レオナルド・ダ・ビンチの遺稿においてであり,彼は,図示により,表現が単純化され,普遍化されるということを明らかに意識していたといえよう。例えば彼が用いたねじの略図のごときは,ほぼ現代の初頭のそれに匹敵する。その後,印刷術の発明により,機械を写した図,書物は多数を数えることになるが,その中でG.アグリコラによる《デ・レ・メタリカ》はとくに著名である。
近世に入って,G.モンジュによって創始された画法幾何学は,築城の技術に一大躍進をもたらした。それまでめんどうな計算を行って解かなければならなかった問題が,作図により容易に解決できるようになったのである。そしてこれが,第一角法による投影画法の出現をもたらし,製図はここにおいて初めて理論的な裏づけをもつに至ったということができる。これと歩調を合わせて時代は産業革命の波に乗り,急激な生産上昇の道をたどっていくことになり,工程の問題が大きくクローズアップされることになったのである。このような近代的生産様式がさらに進行するにつれ,この工程の問題に,さらに多量生産化の必然的な要請としての,製品の互換性の問題が次いで発生してきた。この時期におけるフランスのル・ブランLe Blancによる限界ゲージの発明(1785ころ),J.ホイットワースの提案に基づくねじの規格化(ウィットねじ,1841)などは,特筆に値するといえよう。
この時期に至って,技術者の製図に対する重要性の認識はきわめて明確となってきた。すなわち製図は,機械製作者にとってそれ以上望むべくもないほど明りょうに,自分の思想と観念を描き出すことができる手段であるという自覚であって,これは製図が,その基本的性質である生産への指導性を,すでにはっきり確保したということを意味するものである。
工業製図においては,図を見る側が正確明りょうな情報を欲すると同時に,製図者の側では簡易な図表現を欲するという,相反する要望が存在する。このため種々な簡略,あるいは慣用図示法が用いられ,双方がこれを了解しあってきた。しかし,その後工業活動の範囲が拡大するにつれ,このような了解が不十分であったために種々なふつごうが生ずるようになった。とくに第1次世界大戦の期間中において,図示法が不統一である結果,図面の解釈に疑義を生じたり,誤作をするなど,非常な混乱が生じた。この苦い経験から戦後各国において製図規格制定という機運が芽生えるに至った。
日本でも,1930年に日本標準規格製図(JES第119号)が公布されたのが最初であり,その後何回かの改訂を経て,第2次大戦後の52年に,JIS Z 8302製図通則が制定された。
この製図通則は,広く一般工業用製図の大綱を示すためのものであるので,各部門の独自性を生かすために,その後,機械製図(JIS B 0001),土木製図(通則)(JIS A 0101),建築製図通則(JIS A 0150)などが制定され,さらに主要な機械部品製図用として,ねじ製図(JIS B 0002),歯車製図(JIS B 0003),ばね製図(JIS B 0004),ころがり軸受製図(JIS B 0005)などが制定された。なお,国際規格であるISOの製図規格との整合をはかるために,現在,製図通則の大幅改正が行われており,さらにあわせて製図規格の体系化を推進するため,従来個々に制定されてきた各製図関係規格に大幅な整理統合が計画されている。
立体である品物を1枚の平面上に表現するもっとも一般的な方法は絵画,あるいは写真であるが,これらはその情報の内容がきわめて限られており,正確に形状,構造,寸法などを表現,または認識することはできない。そこで製図においては画法幾何学に基づく投影の原理を用いた投影法によって図面を作成するのである(画法幾何学)。
投影法には,投影を行う光線の種類ならびに光線と投影面,あるいは品物との関係角度によって図1のような種類があるが,工業上に用いられる図面には,このうちの正投影法が主体であり,また等角投影法,斜投影法は説明図などの場合に用いられる。
正投影法では,1個の投影面によって得られる品物の面は1面だけであるので,互いに直角に交わる二つ,あるいはそれ以上の投影面を設け,それぞれに垂直な光線を当てて投影を行うのであるが,このとき品物を,直交する2投影面のいずれの場所(象限)に置くかによって,第一~第四角法の四通りの場合が生ずる。製図ではこのうちの第一角法,あるいは第三角法のいずれかを使用する。図2にこれらの両画法における図面の基準配置を示す。図のように第一角法では正面図に対し,左,右の側面図および平面図,下面図がそれぞれ逆の位置に配置されるのに反し,第三角法では対応した位置に配置されるためより合理的である。このため規格では正投影図は第三角法によりかくと規定されており,第一角法はなるべく用いないのがよい。ただしやむをえない理由があって第三角法によれない場合には,矢印と文字で図を見る方向を示すか,あるいは図の名称(例えば南面図,西面図など),または注意書きで示すことになっており,投影法の記号は表示しない。
製図においては,品物の形状および構造は線によって図形で示すが,線はその断続形式によって,実線(連続した線),破線(一定間隔で短い線の要素が規則的に繰り返される線),1点鎖線(長短2種類の長さの線の要素が交互に繰り返される線),2点鎖線(長短2種類の長さの線の要素が長,短,短,長,短,短の順に繰り返される線)の4種類が定められている。また,線の太さはその比率により細線を1とした場合,太線を2,極太線を4とするが,同一の図面においては,線の用途ごとにその太さをそろえ,かつその太さの基準は,0.18mm,0.25mm,0.35mm,0.5mm,0.7mm,1mm,1.4mm,2mmとする。線は,上述の断続形式と太さの比率の組合せにより,表1および表2のように呼ばれる。
図面には,図形を説明するための文字が書かれるが,文字は図形と同様に正確かつ読みやすく,図形に適した大きさでそろえて書く。また最近では図面のマイクロ化が広く行われているため,それに適した書き方を行うことも必要である。文字には漢字・仮名,ローマ字およびアラビア数字が用いられるが,このうち漢字は常用漢字表のうちから用い,かつ16画以上の字は避けるのがよい。
図面には,その用途および内容によりさまざまなものがあるが,用途によって分類すれば,計画図,製作図,注文図,見積図などがあり,内容によれば上記のうち製作図はさらに組立図,部分組立図,部品図,詳細図,工程図などに分けられ,そのほか工事の種類により配線図,配管図,系統図,基礎図,据付図その他多種多様のものがある。また最近では自動製図機がいくつかの方面に使用されるようになってきたが,そのうち配管関係,造船関係では,製図するにとどまらず,設計や材料の集計,加工にまで総括したシステムとして構成されるに至っているものもある。また紙面上にではなく,ライトペンを用いてブラウン管上に作図されるものまであって,図面の領域は日々拡大されつつあるといえよう。
(1)主投影図 製図を行う場合,対象となる品物の形状,機能をもっとも明りょうに表す面を選び,これを主投影図とする。次いで必要に応じて他の投影図を補足追加するのであるが,この補足の図はできるだけ少なくし,主投影図だけで示せるものに対しては他の投影図はかかない(図3-a)。補足する必要がある場合には,なるべくかくれ線を用いないでもすむ図を追加するのがよい(図3-b)が,比較対照に不便な場合はこの限りでない。(2)補助投影図 斜面などがある品物の場合には,その必要な部分だけを,斜面に対向する位置に補助投影図として示すのがよい(図3-c)。ただし紙面の関係などで,対向する位置に配置できない場合には,その旨を矢印,または文字で明らかにしておく。(3)部分投影図 図の一部分だけを示せば足りる場合は,その必要な部分だけを部分投影図として表す。この場合,省いた部分との境界を破断線で示しておくのがよい。(4)局部投影図 品物の穴,みぞなど,一局部だけの形を図示すれば足りる場合には,その必要な部分だけを局部投影図として表す。(5)回転投影図 ボスからある角度で腕が出ているような品物の場合には,その部分を一直線上まで回転して,その実形を図示するのがよい(図3-d)。(6)展開図 板を曲げてつくるような品物の場合には,曲げ加工を行う前の形状を展開図として図示しておくのがよい。(7)対称図形の省略 対称形状の品物の場合には,省力化のために対称中心線の片側の図形だけをかくことができる。この場合,その対称中心線の両端部に短い2本の平行細線(対称図示記号という)をつけておく。(8)繰返し図形の省略 穴,管その他,同種同形のものが多数並ぶ場合には,両端部または要点だけを実形または図記号などを用いて示し,他はピッチ線と中心線の交点,または中心線によって示せばよい。なお,多数の交点の中で,特定の交点だけに繰返し図形が並ぶ場合には,その特定の交点だけを図記号によって示しておく。(9)中間部の省略 同一断面で長い品物などの場合には,紙面の節約のため中間部分を切り去って,その肝要な部分だけを近づけて図示すればよい(図3-e)。この場合,切り去った端部は破断線で示しておく。(10)拡大図 特定部分の図形が小さいためその詳細が図示できない場合には,その部分を円などで囲み,別に拡大図として示す。この場合対照文字ならびに尺度を付記するのがよい。
品物の内部の形状を表すのに,かくれ線を用いてかくと複雑で不明りょうな図になってしまう場合が多い。そこでこのような場合には,その品物を切断して,内部の形状が外形線(実線)で表せるようにすれば明りょうな図が得られる。このように品物を切断してその断面の形状を表した図を断面図という。断面図は図4-aに示すように,基本中心線で切断した面で表すのがふつうであるが,必要があれば基本中心線でないところで切断した面で表してもよく(図4-b),また一直線でなく折れ線や階段状の線で切断してもよい(図4-c)が,この場合には切断した位置を示しておくことが必要である。複雑な形状の品物を表す場合には,必要に応じて多数の断面図をかいてよい。なお,長い軸の各部分の断面を示すような一連の断面図は,寸法記入と図面の理解が便利なように,投影の向きを合わせ,かつ切断線の延長線上,または主中心線上に配置するのがよい。軸,ピン,ボルトなどのように,それを長手方向に切断した断面で示すとかえって理解しにくくなるもの,あるいは切断しても意味がないものは,原則として長手方向に切断しないことになっている。断面であることを明らかにするために,断面の部分にハッチング(平行な細い斜線)を施すことがあるが,この場合,ふつうに用いるハッチングは,主となる中心線,または断面図の主となる外形線に対して45°に,細い実線で等間隔に施す。隣接する断面のハッチングは,線の向き,または角度を変えるか,その間隔を変えて同一断面でないことを明りょうにしなければならない。ただしハッチングはかなり手数を要するので,これにかわる方法として断面の周辺を鉛筆,または色鉛筆で薄く塗るスマッジングが用いられることも多い。ガスケット,薄板,形鋼などのように,かかれる断面が薄い場合には,かいた切口を黒く塗りつぶすか,またはごく太い1本の実線によって表し,これらの切口が近接している場合には,その間にわずかな隙間をおく。
(1)かくれ線の省略 かくれ線は,これをかかなくとも理解を妨げない場合には省略するのがよい。(2)一部の特定な形状 キーみぞなど,一部に特定の形をもつものは,その部分がなるべく上側になるようにかく。(3)交わりの図示 二つの面が丸みをもって交わる場合には,交わり部が丸みをもたない場合の交線の位置に太い実線を引いて示す。この場合,図が不自然になるおそれがある場合には,両端に適当な隙間をあけておけばよい。また,円筒が他の円柱,または角柱と交わる場合の交接線は,本来ならば複雑な曲線となるが,簡単に円弧,または直線で表してよい。(4)平面,穴の図示 図形内の特定の部分が平面,または穴である場合には,細い実線で対角線を引いて明らかにしておく。(5)加工前後の形状の図示 品物の加工前,あるいは加工後の形状を表す場合には,細い2点鎖線によって図示すればよい。(6)隣接部分の図示 品物に隣接する部分を参考として図示する場合には,その部分を細い2点鎖線によって示す。(7)特殊な加工の図示 品物の一部分に特殊な加工を施す場合には,その範囲を外形線に平行してわずかに離した太い1点鎖線を引いて示す。この場合,特殊な加工に関する必要事項は文字,あるいは記号によって指示する。(8)円形内の特定の範囲の表示 断面図,または外形図において,その図形中の特定の範囲をとくに強調して示す必要がある場合には,その範囲を極太の実線で囲むか,またはさらにハッチングなどを施す。(9)模様などの表示 ローレット,金網,しま鋼板など特定の模様をもつ品物の場合には,その特徴を外形図の一部にかいて表示する。
図面の中で,寸法はもっとも重要なものの一つであって,その記入に誤りがあったり,読みにくい記入をすると,多くの問題を生ずる元になるから,とくに注意して正確な記入を行うことが必要である。
図面に記入する寸法は,原則として寸法線,寸法補助線,寸法補助記号などを用いて,寸法数値によって示す。(1)寸法記入の原則 寸法は,とくに明示してないかぎり仕上り寸法で示し,その品物の形状を明らかに表すのに必要で十分なものを記入する。また,なるべく主投影図(正面図)に集中して記入し,原則として重複記入は避け,さらに,なるべく計算して求める必要がないようにしなければならない。このほか,必要に応じて基準とする点,線および面を基にして記入すること,関連する寸法は,なるべく1ヵ所にまとめて記入すること,なるべく工程ごとに配列を分けて記入すること,参考のために記入する寸法は,寸法数値にかっこをつけて記入することなどがあげられる。(2)寸法線,寸法補助線 寸法線は,原則として寸法補助線を用いて記入する(図5-a)。寸法線は,指示する長さに平行に引き,その両端に,図5-bに示す矢印,斜線,または黒丸をつける。寸法補助線は,寸法を示す部分の端から,寸法線に直角に引き,寸法線をわずかに越えるまで延長する。とくに必要な場合には,寸法線に対して適当な角度(一般には60°)をもつ平行な寸法補助線を用いてもよい(図5-c)。寸法補助線を引くと,図が紛らわしくなるときは,寸法補助線を引かずに外形線などで代用することもできるが,これらの線を寸法線に代用することはできない。角度の寸法線は,角度を構成する2辺の交点,あるいはその延長上の交点を中心とした円弧とし,その両端に矢印をつける(図5-d)。一連の図面においては,特別の意味のある場合を除き,同じ形の矢印,あるいは斜線を統一して用いるのがよい。(3)引出線 狭い個所の寸法を指示するために用いる引出線は,図5-eのように寸法線から斜め方向に引き出し,原則としてその端を水平に折り曲げ,その上側に寸法数値を記入する。寸法のほか,加工方法,注記などを記入するために用いる引出線もこれに準ずる。なお,組立図で各部品から引出線を出す場合には,その端を外形線につけるときは矢印とし,外形線の内側などの実質部につけるときは黒丸とする。(4)寸法数値の記入法 寸法は,原則としてミリメートルの単位で記入し,単位記号を明記しておかなければならない。角度の単位は,一般に度(°)で表し,必要に応じて分(′),秒(″)を用いることができる。なお,小数点は下つきの点とし,数字の間を適当にあけて,その中間に大きめに書く。寸法数値の桁数が多い場合でも,3桁ごとにコンマでくぎらない。これらの寸法数値は,一般には図5-aに示すように,寸法線を中断せず,これに沿ってその中央部の上側にわずかに離して記入する。寸法線の向きに対する寸法数値の記入の向きは,図面の下,または図面の右から読めるように記入する。斜めの寸法線の場合もこれに準じて記入する(図5-f)。(5)寸法補助記号 寸法数値には,必要により表3に示した寸法補助記号を用いるが,図から明らかである場合には,これらの記号は記入しないでもよい。寸法補助記号の使い方は,次のとおりである(図5-g)。直径の記号φは,図が丸くかかれている場合の寸法には省略してよいが,寸法補助線を用いた場合や,中心線の片側を省略した場合の寸法記入には必ず記入する。半径の記号Rは,半径を示す寸法線をその円弧の中心点まで引くときは省略してよいが,他の場合にはなるべく記入する。なお,半径を示す寸法線は,弧の側にだけ矢印をつけ,中心の側には矢印をつけない。また円弧が小さくて矢印や寸法数値を記入する余地がないときは,寸法線を外側に延長して記入すればよい。正方形の記号□は,その寸法が示された部分の側面図が正方形であることを示す場合だけに用い,正方形にかかれた図の寸法を示す場合には用いないのがよい。なお,その部分が平面であることを示す場合には,細い実線で対角線を引いておけばよい。面取りの記号Cは,45度の面取りだけに使用する。他の角度の面取りの場合には,通常の寸法記入法によらなければならない。(6)穴の表示 品物には,いろいろな方法で穴があけられる場合が多い。したがって穴の寸法には,その穴をあける方法の区別を付記しておくのがよい。貫通しない穴にその深さを指示するときは,穴の直径を示す寸法の次に“深”と書き,その数値を記入する。また一群の同一寸法の穴の表示は,穴から引出線を出して,その穴の総数を示す数字の次に短線をはさんで穴の寸法およびその区別を記入すればよい。(7)寸法記入上の一般的注意 類似した形状の部品の場合や,いくつかの同一寸法を記入する場合などでは,寸法は数値のかわりに記号文字を用いて示すことができる。二つの面の交わり部に丸み,または面取りが施されているときは,丸み,または面取りが施される以前の形状を細い実線で表し,その交点から寸法補助線を引き出す。対称図形で,その中心線の片側が省略された図の場合には,寸法線は中心線をわずかに越えるまで引き,その側には矢印をつけない。1個の品物にまったく同一寸法の部分が二つ以上ある場合には,寸法はそのうちの一つにだけ記入し,他の部分には同一寸法であることの注意書きをする。加工,または組立ての際,基準とすべき個所があるときは,寸法はその個所を基として記入し,必要があればその個所に“基準”と記入する(図5-h)。あるところを基準にして,累進して寸法を記入する場合には,基準の位置を白抜きの小丸で示し,連続した1本の寸法線で簡単に表示することができる。一部の寸法数字が,図の寸法と比例しないときは,その寸法数字の下に太い実線を引いておく。(8)寸法の許容限界記入方法 ある品物を製作する場合,例えばある部分の直径が50mmと指定してあったとしても,実際にそれを50.000……mmのようにきわめて正確に仕上げることは不可能であるし,また多くの場合その必要もない。したがって,実際には,その製品の機能を満たし,かつ加工上ももっとも有利なように,適当な大小二つの許容限界寸法(最大許容寸法および最小許容寸法)を定め,その間の大きさに品物が仕上がればよいようにしている。この最大・最小許容寸法の差を寸法許容差といい,これを図面上で指示するには,基準となる寸法(基準寸法という)を示す寸法数値の次に,寸法許容差の数値をやや小さく,上下に並べて書く方法,大小の許容限界寸法としてこれを上下に書く方法,寸法許容差の記号(はめあい記号)による方法などが用いられる。
図面は,現物と同じ大きさ(現尺という)でかかれるとは限らず,縮小,または拡大した大きさでかかれることが多く,この場合に用いる尺度(縮尺,または倍尺という)は,かってな値とせず,規格に定められた値の中から選ぶ(表4)。また図中に記入する文字も,規格に定められた大きさの中から適当なものを選び,読みやすく,太さもなるべくそろえて書く。なお,図面はかいたものをそのまま使用することは少なく,青図その他の複製図(複写図)にして現場で使用するため,複製することによって鮮明度が低下することも考えて,まぎらわしくならないよう,とくに注意しなければならない。
執筆者:大西 清
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
品物を製作するために、その形や大きさを正確に、効果的に描き示した図面を作成すること。図面は、その指示どおりに加工すれば正しい製品が得られること、見る人によって異なる解釈をする余地がないよう完全、正確、明瞭(めいりょう)に描かれていることが必要である。製品にはあらゆる工業製品が含まれ、それらを製図する方法すなわち製図法にも、それぞれの特殊性から機械製図、土木製図、建築製図、電気製図、化学製図、被服製図などがある。ここでは機械製図を中心に記述する。
[大西 清]
人類が絵画、図面を用いたのは有史以前のことである。紀元前何千年もの昔の墳墓、神殿、王宮の壁などに、壁画や浮彫り(レリーフ)を見ることができ、同様の絵や図面が当時行われた土木建設工事に利用されたことは容易に想像できる。
下って前2世紀ころ、ギリシアのヘロンが著した『機械学』Baroulkos Mecanicaには、多数の機械装置が挿図入りで記述されており、当時の技術を知るうえで貴重な資料である。ただしギリシア時代は自由人は思索のみに携わり、体や手を使う作業は奴隷にさせるものとしていたため、これらの考案や図が実際の機械製作に使われたということは疑わしい。アルキメデスにしても、有名なねじ式揚水ポンプのほかさまざまな発明を行ったが、それをけっして実地に役だたせようとはしなかったのである。
中世に至り、従来の絵画図の段階から大きな前進をみせることになったのは、ダ・ビンチの遺稿においてである。彼は、図示によって表現が単純化され、普遍化されることを明らかに意識していたといえる。その後、印刷術の発明により、機械を写した図、書物は多数を数えるが、そのなかでG・アグリコラによる『デ・レ・メタリカ』De Re Metallicaはとくに著名であり、鉱山における滑車、水車、ポンプ、起重機など入念な挿図を豊富に使用している。
近世に入って、G・モンジュによって創始された画法幾何学は、築城の技術に一大躍進を促した。それまではめんどうな計算を行って解かなければならなかった問題が、作図により容易に解決できるようになり、これが、第一角法による投影画法の出現をもたらし、製図はここにおいて初めて理論的な裏づけをもつに至った。これと歩調をあわせて時代は産業革命の波にのり、急激な生産上昇の道をたどってゆくことにより、工程の問題が大きくクローズアップされるに至った。このような近代的生産様式が進行するにつれ、工程の問題に加えて、大量生産化の必然的な要請としての、製品の互換性の問題が発生してきた。この時期における、ル・ブランHonoré Blanc(1736―1801)による限界ゲージの発明、ホイットワースによるねじの規格化などは特筆に値する業績といえる。この時期に至って、製図の重要性に対する技術者の認識は、きわめて明確になってきた。すなわち製図は、技術者にとってこのうえなく明確に自分の思想と観念を描き示すことのできる手段であるとの自覚である。これによって製図は、その基本的性質である生産への指導性をはっきり確保したといえよう。
一方、日本においても、寺院の建築その他に図面は古くから使われてきた。現存する記録としては、1415年(応永22)の興福寺金堂の新築に用いられた番付け図(簡単な平面図)が最古のものであるが、それ以前の創建になる構造物に対しても、そのような図面が用いられていたと想像される。しかしこの番付け図がしだいに整備されて、立絵図とか指(さ)し図なども併用されるようになったのはそれ以後のことである。江戸時代になって鎖国が行われ、あらゆる知識・技術が秘伝とされていた時代に、1796年(寛政8)、細川頼直(よりなお)によって著された『機巧図彙(からくりずい)』という書物があり、種々のからくり(時計やぜんまい仕掛けの玩具(がんぐ)など)の構造を図解しているが、この中にはすでに立面図や平面図はおろか断面図まで用いられている。これは日本が当時すでに近代の製図的技術水準に達していたことを示す興味ある事実である。
[大西 清]
工業製図においては、その図面を見る側にとってはできるだけ正確な情報が盛られていることが望ましいが、反面、製図する側にとってはできるだけ簡便に表現できることが望ましい。このために種々の簡略あるいは慣用図示法が用いられ、見る側、描く側の双方がこれを了解しあっていた。しかし工業活動の範囲が拡大するにつれて、このような了解が不十分であったためにトラブルが生じるようになった。とくに第一次世界大戦において、図示法が不統一である結果、不良品が相次ぐなど非常な混乱が生じた。この苦い経験から、戦後各国に、製図規格をつくり図示法を統一しようという機運が芽生えた。
日本でも、1930年(昭和5)に日本標準規格製図(JES第119号)が公布されたのを手始めに、その後何回かの改訂を経て、1952年(昭和27)日本工業規格(現、日本産業規格)の「製図通則」(JIS(ジス) Z8302)が制定されるに至った。この製図通則は、広く一般工業用製図の大綱を示したもので、その後、各工業部門の独自性を生かすため、機械製図、土木製図、建築製図通則などが制定され、さらに機械部門では主要な機械部品製図用として、ねじ製図、歯車製図、ばね製図、ころがり軸受製図などが制定された。しかしその後、国際規格である国際標準化機構(ISO)の製図規格との整合と、製図規格の体系化を行うために、1984年(昭和59)に従来の製図通則を廃止し、これにかわって新しく製図総則、図面の大きさおよび様式、製図に用いる線・文字・尺度・投影法、製図における図形の表し方、寸法の記入法、その他の一連の規格が制定された(「製図総則」JIS Z8310ほか)。また従来の機械製図規格は、これらの新製図規格と整合しない部分が生じてきたことと、前記のような多くの規格によらなくてもこの規格だけで機械器具の製図ができるようにするために、1985年、大幅な改正が行われ、日本の製図の国際化に大きく寄与することになった。
[大西 清]
製図においては、投影の原理を用いた投影画法によって図面を作成する。この投影画法には、投影を行う光線の種類、ならびに光線と投影面あるいは品物との関係角度によっていくつかの種類があるが、一般用としては主として正投影法が用いられ、説明図などの場合に等角投影法、斜投影法などが用いられる。正投影法には図面の配置により第一角法と第三角法があるが、日本では第三角法を用いることになっている。
[大西 清]
図面は、現物と同じ大きさで描かれるとは限らず、ある割合で縮小または拡大して描かれることが多く、この場合の実物と図面の大きさの割合を尺度といい、現物と同じ大きさの場合を現尺、縮小する場合を縮尺、拡大する場合を倍尺という。尺度はかってな値とせず、規格に定められたもののなかから適当なものを選ぶ。
中nは正の整数とするが、図形と図面の大きさとも照らし合わせ、適当な値とする。[大西 清]
製図においては、品物の形状および構造は線によって図形で示す。線には4種類のものがあり、それらの使用法も定められている。
[大西 清]
製図に用いる文字には、漢字、仮名文字、数字およびローマ字があるが、いずれも読みやすいことが第一の条件で、さらに大きさや太さが均一であり、複写(マイクロ写真を含む)に適していなければならない。
[大西 清]
斜面などがある品物の場合には、その必要な部分だけを、斜面に対向する位置に補助投影図として示す。また図の一部分だけを示せば足りる場合には、その必要な部分だけを部分投影図として表す。また品物の穴、溝など一局部だけを図示すれば足りる場合には、局部投影図として示せばよい。
[大西 清]
対称形状の品物では、作図の時間と紙面を節約するために、対称中心線の片側だけを描くことができる。この場合、その対称中心線の両端部に短い2本の平行細線を引いておく。また穴、管その他、同種同形のものが多数並ぶ場合には、両端部または要点だけを実形または図記号などを用いて示し、ほかはピッチ線の交点または中心線によって示せばよい。なお軸、形鋼など同一断面で長い品物の場合には、中間部を切り去って、その必要な部分だけを近づけて短くして示してもよい。
[大西 清]
品物の内部の形状を表すのに、かくれ線を用いて描くと、複雑で不明瞭な図になってしまう場合が多い。そこで製図では、その品物を真っ二つに切断し、内部の形状が外形線(実線)で表せるような図示を行う。このように品物を切断してその断面の形状を表した図を断面図という。断面図は、基本中心線で切断した面で表すのが普通であるが、必要があれば基本中心線でないところで切断してもよく、また一直線でなく折れ線や階段状の線で切断してもよい。複雑な品物の場合には、必要に応じて断面図の数を増やせばよい。(1)切断しないもの 軸、ピン、ボルトなどのように、それを長手方向に切断した断面で表すとかえって理解しにくくなるものは、原則として長手方向に切断せず、断面図のなかにあっても外形で表すことになっている。(2)ハッチング、スマッジング 断面であることを明らかにするために、断面の部分にハッチングを施すことがある。
ハッチングは、等間隔で平行な細い斜線とし、その角度は普通45度であるが、隣接する断面の場合には、線の向きまたは角度あるいはその間隔を変えて、異なる断面であることを明らかにしておく。なおこのハッチングはかなり手数を要するので、これにかわる方法として、鉛筆などで薄く塗色するスマッジングが用いられる。(3)薄物の断面 ガスケット、薄板、形鋼などのように、描かれる断面が薄い場合には、描いた断面を黒く塗りつぶすか、ごく太い1本の線で表し、ほかの部材との間にわずかなすきまを設ける。
[大西 清]
かくれ線は、理解を妨げない場合にはこれを省略するのがよい。二つの面が丸みをもって交わる場合には、交わり部が丸みをもたない場合の交線の位置に太い実線を引いて示す。また円筒がほかの円柱または角柱と交わる場合の交接線は、実際の投影によらず簡単に円弧または直線で示してよい。円形内の特定の部分が平面または穴である場合には、細い実線で対角線を引いて明らかにしておく。品物の一部分に特殊な加工を施す場合には、その範囲を、外形線に平行してわずかに離した太い1点鎖線を引いて示す。ローレット、金網、しま鋼板など特定の模様をもつ品物の場合には、その特徴を外形図の一部に描いて表示する。
[大西 清]
図面に記入する寸法は、原則として寸法線、寸法補助線、寸法補助記号などを用いて、寸法数値によって示す。その記入の原則としては、次のようなことがあげられる。〔1〕寸法は、品物の形状をもっとも明らかに表すのに必要で十分なものを記入する。〔2〕寸法は、なるべく主投影図に集中して記入する。〔3〕寸法は、重複記入を避け、かつ計算して求める必要がないよう記入する。〔4〕関連する寸法は、なるべく一か所にまとめて記入する。〔5〕寸法は、なるべく工程ごとに配列を分けて記入する。〔6〕参考のため示す寸法は、寸法数値に括弧(かっこ)をつけて記入する。(1)寸法線、寸法補助線 寸法線は、外形線から引き出した寸法補助線と直角に引き、その両端に矢印、斜線または黒丸をつける。この場合、寸法補助線は、寸法線をわずかに超える程度に延長する。ただし、寸法補助線を引くと図が紛らわしくなるときは、引かないでよい。角度の寸法線は、角度を構成する二辺の交点、あるいはその延長上の交点を中心として描いた円弧とし、その両端に矢印または黒丸をつける。(2)引出し線 狭い箇所の寸法を指示するために用いる引出し線は、寸法線から斜め方向に引き出し、引き出した側に矢印をつけ、その反対側を水平に折り曲げ、その上側に寸法数値を記入する。(3)寸法の数値と記入法 寸法は原則としてミリメートルの単位の数値で記入し、単位記号をつけない。ただし必要があってほかの単位を用いるときは、その単位記号を明示しておかなければならない。角度の単位は度(゜)、分(´)、秒(″)で表す。これらの寸法数値は、一般に寸法線を中断しないで、これに沿ってその上の中央にわずかに離して記入する。寸法線の向きに対する数値の記入の向きは、図面の下、または図面の右から読めるように記入するのがよい。なお寸法数値には、必要により示した寸法補助記号を用いるが、図から明らかである場合には、これらの記号は省略してもよい。(4)寸法記入の一般的注意 寸法は、数字のかわりに記号文字を用いて示すことがある。この場合にはその記号に対する数値を別に表示しておく。二つの面の交わり部に丸みまたは面取りが施されているときには、それらが施される以前の形状を細い実線で表し、その交点から寸法補助線を引き出す。加工または組立ての際に基準とすべき箇所がある場合には、寸法はその箇所を基に記入し、必要があればその面に「基準」と記入する。なお、ある箇所を基準として累積して寸法を記入する場合には、基準の位置を白抜きの小丸で示し、寸法線の端は矢印で示して、寸法の数値は寸法補助線に並べて記入するか、矢印の近くに寸法線の上側にこれに沿ってわずかに離して記入すればよい。また、なんらかの理由で一部の寸法数字が図形の寸法に比例しない場合には、その寸法数字の下に太い実線を引いてその旨を明らかにしておく。
[大西 清]
多くの機械部品のうち、これらは、種々の機械装置において共通の部品として数多く使用され、機械を構成する主要な要素となるので一般に機械要素とよばれる。ところが、これらの機械要素は、自動的に加工されるか、あるいは市販品を購入して使用するため、製図においてはその形状を正確に描き表す必要がなく、略画法が定められ、簡単に図示することになっている。
[大西 清]
建物は複雑に錯綜(さくそう)した要素からなるばかりでなく、それをつくっていく過程には種々雑多な人々がかかわっている。その人々のコミュニケーションは基本的には図面を介してなされるので、図面の作り方やそこでの記号には一定の規約がなくてはならず、建築に固有なさまざまな建築製図が生まれる。そのつくる過程に着目していえば、スケッチ(エスキース)、基本設計図、実施設計図、施工図の段階がある。構想を練る段階で用いられるスケッチは作者の内面の軌跡のようなもので、かならずしも他者とのコミュニケーションを予想しているものではない。基本設計図は、一般には作者の建築主(依頼主)や監督官庁との折衝に使われるもので、その内容は形状や空間の概要であるので、詳細な図面表示は求められない。100分の1から200分の1の縮尺の平面図(正確には目の高さで水平方向に建物を切断した断面図である)、立面図、断面図(垂直方向)、敷地と建物との関係を示す縮尺100分の1から500分の1の配置図などよりなっている。競技設計では通常この段階の図面が用いられる。作者の意図を明示するためにさまざまな表現が試みられる。実施設計図は、実際に建てられる内容を正確に施工業者に指示することを基本としていて、形状・寸法・材料・仕上げなどが詳細に図示されていることが必須(ひっす)である。施工図は建設現場で用いられるもので、実施設計図に基づいて工事用に作成される。建設用地の掘削とか足場とかコンクリート型枠などの計画図を含めて多様なものがあり、縮尺も5分の1から実寸のものが多用される。実寸の図は原寸図といわれる。
建築内容から図面を分類すると、建築図(意匠図)、構造図、設備図に大別される。後二者は実施設計の段階からおのおの専門技術者によって作成されるのが一般である。構造図には、構造の種類(木造・鉄骨造・鉄筋コンクリート造等)に応じていくらかの違いがあるが、水平方向での構造体を示す床伏図(ゆかふせず)、屋根伏図、梁(はり)伏図などと、垂直方向での構造体を示す軸組図、配筋図などがある。設備図は設備の種類に応じて、電気設備図、給排水やガス関係の衛生設備図、冷暖房関係などの空気調和設備図に分かれる。意匠図には実施設計にあっては、基本設計図に加えて詳細を示す図面が含まれる。縮尺20分の1から50分の1の平面詳細図と断面詳細図がある。垂直方向の建物の基準を示す図面として矩計図(かなばかりず)があり、通常は断面詳細を兼ねる形で図示される。また、内壁面の形状・寸法・仕上げを主として明示するため、その四面の展開図が図示される。建具のためには建具リスト(建具表)がある。そのほか、建物の外部の各部の仕上げと内部については、各室ごとの各部(天井・壁・床など)の仕上げを一覧にした仕上表がかならず添付される。
[玉腰芳夫]
『R・J・フォーブス著、田中実訳『技術の歴史』(1972・岩波書店)』▽『阿武芳朗他著『機械工学概論』第2版(1972・理工学社)』▽『P・J・ブッカー著、原正敏訳『製図の歴史』(1973・みすず書房)』▽『大西清著『製図学への招待』(1975・理工学社)』▽『大西清著『JISにもとづく標準製図法』(1978・理工学社)』▽『日本建築家協会編『建築製図』(1978・彰国社)』▽『日本規格協会編・刊『JISハンドブック』各年版』▽『S・リリー著、伊藤新一・小林秋男・鎮目恭夫訳『人類と機械の歴史』(岩波新書)』
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出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
…デッサン。多彩色による完成された作品である〈絵画〉もしくは〈タブロー〉と区別して,一般に単色で描かれた線描を主とする試作的描画のことをいう。素描は大別して次のような種類に分けられる。(1)スケッチsketch フランス語でクロッキーcroquisという。実在の対象を簡略に写生したもの,あるいは対象なしに自由な発想をすばやく描きとどめたもの。即興性と速写生を特質とする,簡単な素材による素描の総称であり,ルネサンス(16世紀)においては芸術的発想の第一段階としてもっとも重要視された。…
※「製図」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...
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