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トレード・ユニオニズム トレードユニオニズム

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

トレード・ユニオニズム
とれーどゆにおにずむ
trade-unionism

日本では「労働組合主義」と訳されることもあるが、この用語発生の地たるイギリスでの本来の意味では、「労働組合運動」という訳が適切である。19世紀後半イギリスで盛んであった職業別組合の運動をさしてよばれ始めた。なぜなら、英語のtradeには本来、職業(職種)といった意味があるからである。そうした職業(職種)別を基礎に組織されている伝統が強いがゆえに、今日も使われている。トレード・ユニオニズムは、何々主義といったイデオロギーを意味するものではない。すなわち政治運動などとは区別される固有な運動領域を表現するものとして、このことばが使われてきた。
 なお、フランス語の「サンジカリズムsyndicalisme」は、フランスでは労働組合運動ないし労働組合主義を意味するが、ほかの国ではおもに無政府主義と結び付いた革命的労働組合運動・思想をさし、トレード・ユニオニズムとは区別される。日本で、トレード・ユニオニズムがいわゆる労働組合主義として運動上での意味をもったのは、第二次世界大戦後の高度成長期以降であった。経済成長とともに、組合の経済機能が拡大、重視される傾向が強まったが、それを意識的に表現するものとして、この用語も広まり、そこに日本的特殊性があった。[早川征一郎]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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