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ドゥーブ Joseph Leo Doob

世界大百科事典 第2版の解説

ドゥーブ【Joseph Leo Doob】

1910‐2004
アメリカの数学者。シンシナティに生まれる。ハーバード大学に学び,ここで学位を得た。1935年以来イリノイ大学に所属し,45年教授となる。確率過程論の基礎に関する系統的研究を行い,とくに可分変形の理論とマルチンゲールの理論は著しく,その成果は53年刊行の著書《確率過程》に収められている。マルチンゲールは公平なかけ事のモデルと考えられる重要な確率過程であり,P.レビらが研究を始めたが,ドゥーブはそれとともに劣マルチンゲールという概念も導入し,解析学における(劣)調和関数論の確率論版ともいうべき美しい理論を作った。

出典 株式会社日立ソリューションズ・クリエイト世界大百科事典 第2版について 情報

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

ドゥーブ
どぅーぶ
Leonard William Doob
(1909―2000)

アメリカの社会心理学者。1929年ダートマス・カレッジを卒業。1934年ハーバード大学で博士号を取得し、同年エール大学で教鞭(きょうべん)をとり、1950年同大学心理学教授となった。1977年の退職まで、アフリカ研究委員会の議長、そして社会研究部門の主任を務め、名誉教授の称号を贈られる。紛争地域における平和促進の方策を考えるにあたり、心理学の法則を導入した。「欲求不満‐攻撃」理論(1939)で有名。世論科学の分野で優れた業績をあげており、とくに『世論と宣伝』(1948)は、世論、宣伝、マス・コミュニケーションの諸テーマに対して一般理論を包括的に取り扱った。しかし、個人心理学的な扱い方が強すぎるため、現代社会におけるマスコミの今日的な問題状況、たとえば産業論的あるいは構造論的アプローチといった分析には掘り下げが不足していると指摘されている。そのことは、『社会心理学』(1952)においても、社会と個人、集団、社会変化の問題を多面的に論じてはいるが、刺激や反応といったやや古い個人心理学的アプローチが全体を通して感じられることにも通じる。ほかに『宣伝の心理と技術』(1935。邦訳『宣伝心理学』)、『平和の追求』(1981)などがある。[林 茂樹]
『春日克夫訳『宣伝心理学』(1944・育生社弘道閣) ▽Leonard W. Doob Propaganda ; its psychology and technique(1935, H. Holt and company, New York) ▽John Dollard, Neal E. Miller, Leonard W. Doob, O.H. Mowrer, Robert T. Sears Frustration and aggression(1939, Yale University Press) ▽Leonard W. Doob Social psychology ; an analysis of human behavior(1952, Holt, New York)』

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

367日誕生日大事典の解説

ドゥーブ

生年月日:1910年10月27日
アメリカの数学者
2004年没

出典 日外アソシエーツ「367日誕生日大事典」367日誕生日大事典について 情報

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