ドレッサー(英語表記)Dresser, Christopher

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

ドレッサー
Dresser, Christopher

[生]1834.7.4. グラスゴー
[没]1904.11.24. フランス,ミュルーズ
イギリス最初の職業的工業デザイナーの一人。ガラスや金属の素材を用いて,革新的な食器を生み出した。また 1873年には,ロンドン万国博覧会の日本コーナーを組織し,日英間の貿易促進に一役買った。 1876年イギリス政府代表として日本を訪問。多数の東洋の美術品をイギリスに持ち帰り,当時ヨーロッパに流行していた日本趣味を助長した。著書『デザインの技法』 The Art of Decorative Design (1862) ,『日本の建築・芸術・工芸』 Japan,Its Architecture,Art and Art Manufactures (1882) 。

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デジタル大辞泉プラスの解説

ドレッサー

1983年製作のイギリス映画。原題《The Dresser》。ロナルド・ハーウッドの同名戯曲の映画化。監督:ピーター・イエーツ、出演:アルバート・フィニー、トム・コートネイ、エドワード・フォックスほか。第56回米国アカデミー賞作品賞ノミネート。

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世界大百科事典 第2版の解説

ドレッサー【dresser】

陶器や銀製の皿類を展示するための棚と引出しを備えた食器棚。その起源は古く,中世の封建領主の城館大広間に設置された展示用の食器棚に始まる。初期のものは簡素な台の上に開放の棚を数段設けた形式のもので,棚板の数はそれを所有する者の社会的地位の高低に応じて増減するのがならわしであった。たとえば,イギリスのヘンリー7世がリッチモンド宮殿の大広間で催した饗宴では,9段から10段の棚を備えた食器棚が設置されたと記録されている。

ドレッサー【Christopher Dresser】

1834‐1904
イギリスのデザイナー,著述家。ロンドンの王立デザイン・スクールに学び,植物図案家として世に出て,1860年には植物形態学の研究で学位を取得したが,後に装飾美術の分野に戻り,62年《装飾デザイン技法》,72年《デザイン原理》などを出版した。壁紙をはじめ家具,金属製品,陶器,ガラス,テキスタイルなどあらゆる種類の家庭用品のデザインを手がけた。ラスキンW.モリスの立場とは異なり,機械生産の重要性を理解し,機能性と単純な幾何学的形態を好み,バウハウスのデザインを予見するような作品を製作した。

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大辞林 第三版の解説

ドレッサー【dresser】

着こなしの上手な人。 「ベスト--」
鏡の付いた化粧だんす。

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世界大百科事典内のドレッサーの言及

【室内装飾】より

…身分のある者の寝台は織物の天蓋(てんがい)や垂幕でおおわれたが,そのものものしさから解放されて単純化されたのが近代の寝台である。このほか金銀の食器をならべて室内の装飾とする風習があって,そのための棚としてドレッサーまたはビュッフェがあった。イスラム教徒の室にはサンドゥクという木製の美しい櫃があり,衣服やその他のものを入れておく。…

※「ドレッサー」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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