ドンホイ(英語表記)Dong Hoi

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

ドンホイ
Dong Hoi

ベトナム中部,クアンビン省省都フエの北西約 150km,バクボ (トンキン) 湾の湾口部にのぞむ港町。漁業と沿岸交易の中心地で,米,トウモロコシなどの集散,魚類加工,製材などが行われる。付近で亜鉛,リン,花崗岩を産する。ベトナム戦争で大きな損害を受けた。首都ハノイとホーチミン市を結ぶ国道1号線とトンニャット鉄道が通る。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

デジタル大辞泉の解説

ドン‐ホイ(Dong Hoi)

ベトナム中部、クアンビン省の都市。同省の省都。南シナ海に面し、港湾をもつ。17世紀に阮朝が築造した砦(とりで)がある。ベトナム戦争時、南方に北緯17度線が通っていたため、米軍の猛攻撃を受けた。近年は海岸保養地として人気がある。西約50キロメートルに世界遺産(自然遺産)に登録されたフォンニャケバン国立公園があり、観光拠点となっている。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

世界大百科事典 第2版の解説

ドンホイ【Dong Hoi】

ベトナム中部の都市。人口約3万。アンナン海岸に臨み,ドンホイ川河口に位置する。国道や鉄道に沿う交通上の要地であるが,港としては地方的意義をもつにすぎない。17世紀,レ(黎)朝のチン(鄭)氏とグエン(阮)氏が南北に分裂して争ったとき,南のグエン氏は北のチン氏を防ぐために小型の万里の長城といわれた堅固な城壁(長さ18km)をこの地に築いた。現在は若干の金属工芸品生産や沿岸漁業の基地で知られる。【別技 篤彦】

出典 株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について 情報

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

ドンホイ
どんほい
Donghoi

ベトナム中部の港湾都市。クアンビン省(人口79万4000。1999)の省都。ユエの北西155キロメートル、南シナ海に臨む。人口2万2254(1989)。国道1号線と鉄道のハノイ―ホー・チ・ミン線が通じる。産業としては漁業、造船、木彫り、銅細工などがある。町の西方から北方に十数キロメートルにわたり、17世紀に北部に対する防壁として阮(げん)朝がつくった砦(とりで)がある。すぐ南方を北緯17度線が通って南北を分けていたので、ベトナム戦争では重要な軍事基地としてアメリカ軍の猛爆を受けた。[菊池一雅]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

関連語をあわせて調べる

今日のキーワード

多文化主義

マルチ・カルチュラリズムともいう。さまざまな人種,民族,階層がそれぞれの独自性を保ちながら,他者のそれも積極的に容認し共存していこうという考え方,立場。「人種のるつぼ」的な同化主義に対抗する考え方で,...

続きを読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android