ナタマメ(刀豆)(読み)ナタマメ(英語表記)Canavalia gladiata

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ナタマメ(刀豆)」の意味・わかりやすい解説

ナタマメ(刀豆)
ナタマメ
Canavalia gladiata

マメ科つる性一年草で,熱帯アジア原産。熱帯地方で広く栽培されている。日本には江戸時代に伝えられたといい,おもに西日本で栽培されている。長く伸びるつるに3小葉から成る大きな葉を互生し,総状花序を出して,柄の長い淡紅色の蝶形花をつける。実は大きな莢となり,扁平で長さ 30cm,幅数 cm,上縁は幅が広く3本の稜が走るため,莢の断面は特徴ある楔形となる。スライスしたこの断面の形は福神漬でおなじみの形である。西南日本小笠原諸島の暖地海岸には同属ハマナタマメが自生しているが,食用にすることはない。

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