ニカラグア湖(読み)ニカラグアコ(その他表記)Lago de Nicaragua

デジタル大辞泉 「ニカラグア湖」の意味・読み・例文・類語

ニカラグア‐こ【ニカラグア湖】

Lago de Nicaragua》ニカラグア南西部にある淡水湖。中央アメリカ最大の湖で、面積8029平方キロメートル。水深70メートル。マナグア湖からティピタパ川が流入し、サンフアン川を通じてカリブ海に注ぐ。湖岸の主な都市北西岸のグラナダオメテペ島をはじめ大小500もの島がある。大西洋太平洋をつなぐ運河建設計画がたびたび持ち上がる。コシボルカ湖

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ニカラグア湖」の意味・わかりやすい解説

ニカラグア湖
ニカラグアこ
Lago de Nicaragua

ニカラグア南西部にある湖。中央アメリカ最大の湖で,面積 8157km2。西は幅約 20kmのリバス地峡を挟んで太平洋に相対し,南はコスタリカとの国境に沿う楕円形の湖で,周囲 450km,長さ約 180km,最大幅約 80km。湖面標高 29m。最大水深 70m。周辺から 40以上の川が流入し,北西端に注ぐティピタパ川によって北西のマナグア湖と結ばれ,南東端から流出するサンフアン川によってカリブ海と連絡する。マナグア湖とともに,元は太平洋に続く湾の一部であったが,火山噴火の結果,内陸湖になったといわれる。今日では淡水湖となっており,陸封されたサメメカジキなどが生息することで知られる。湖中には大小 400以上の島があり,中部南西岸寄りにある最大のオメテペ島は,コンセプシオン火山(1610m),マデラ火山(1394m)の二つの山塊からなる。沿岸主要都市は北西岸のグラナダ。1850~70年,アメリカ合衆国の西部へ移住する人々が,サンフアン川を経てニカラグア湖を渡り,太平洋岸のサンフアンデルスルからカリフォルニアへ向かった。早くから大西洋と太平洋を結ぶ運河候補地一つとして,サンフアン川からニカラグア湖を経てリバス地峡を開削する計画があり,1914年のパナマ運河開通後は第2パナマ運河の候補地ともなったが,1970年のブライアン=チャモロ条約の破棄により,アメリカはこの計画を断念した。

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改訂新版 世界大百科事典 「ニカラグア湖」の意味・わかりやすい解説

ニカラグア[湖]
Lago de Nicaragua

ニカラグア南西部の湖。中央アメリカ最大の湖で,面積8029km2。最長径164km。湖面標高32m。最大水深70m。北西にあるマナグア湖からティピタパ川が流入し,南東部からコスタリカとの国境を流れるサン・フアン川を通じてカリブ海に流出する。湖には多くの島があり,最大のオメテペ島には,大きな火山が二つある。早くから太平洋とカリブ海を結ぶ運河計画の構想がある。
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日本大百科全書(ニッポニカ) 「ニカラグア湖」の意味・わかりやすい解説

ニカラグア湖
にからぐあこ
Lago de Nicaragua

中央アメリカ、ニカラグア南西部にある中央アメリカ最大の淡水湖。面積8029平方キロメートル。北西のマナグア湖と同じく断層によって形成され、湖上にはコンセプシオン火山のそびえるオメテペ島をはじめ大小500の島がある。北西岸にマナグア湖と結ぶティピタパ川が流入し、南東岸からサン・フアン川が流出してカリブ海に注ぐ。18世紀以来、太平洋とカリブ海を結ぶ運河の有力な候補地であった。湖岸は同国の農牧業中心地域で、人口も稠密(ちゅうみつ)である。北西岸に古都グラナダがある。

[栗原尚子]

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